いわゆる質問サイトにこんな質問がありました。


内部被ばくした放射性物質は内臓で吸収され、細胞に直接影響をもたらし、変質させたり、癌を発生させることがあるとおっしゃていた医師がいらっしゃいました。
栄養素と同じような流れになるのなら、大量に摂取した場合、全身に運ばれ、脳細胞にも何らかの影響はでないのでしょうか?
脳腫瘍とかではなく、神経伝達が悪くなるとか、幻覚が見えるとか…。
もし、ご存じの方がいらっしゃいましたら、教えてください。


【以下、私の回答です】
放射線障害が出やすいのは、新陳代謝が盛んな細胞です。

造血細胞、生殖細胞、髪の毛根、腸内壁、などです。
放射性物質でも種類によって蓄積する場所が違います。
ヨウ素は甲状腺に溜まるし、セシウムは筋肉に溜まります。

そういう意味では直接放射線の神経障害はあまりありません。
しかも脳細胞ってやたらな物質は入らないんです。
脳細胞はブドウ糖だけをエネルギー源にしてBBBというフィルターがあります。
BBBっていうのは血液脳関門の略です。
で、どうかというと神経に直接障害を与えるのではなくて、脳血管に障害を起こします。
それによって、吐き気や錯乱を起こすことがあります。

ついでながら、摂取した物質は代謝されて体外に排出してしまいます。
だから、ヨウ素以外はあまり問題になりません。
内部被曝で一番怖いのはプルトニウムを吸い込んでしまうことで、確実に肺ガンになります。



以上ですが、別の回答者は自然放射線というのがあって、日焼けしすぎる人は皮膚がんになりやすいと言ってました。

ゲッ!大嘘です。

それは紫外線のせいで、宇宙線はほとんど地上に届きません。

宇宙線で皮膚がんのなるのなら、高度1万メートルを飛ぶ航空機の機長やキャビンアテンダントの方が皮膚がんになってます。