これは私が先月のブログで掲げたものですが、ほぼ同じようになりました。
預金保険機構のやり方に倣ったものです。
これで、東電が存続して賠償をしていく態勢が整うわけです。
さて、今後電気料金が上がるのか懸念されているところですが、間違いなく上がるでしょう。
これは関西電力の電力1kwhあたりのコストに、地熱と太陽光を付け足したグラフです。
原子力が減った分を他で埋めるとコストが上がります。石油とLNGは早くも値上がりしています。
この中で緊急に増やせるのは石油とLNG火力です。
水力はもう増やす余地はありません。正確には小型の施設が作れますが大きいものは無理です。
地熱発電は今後50年くらいのスパンで見込みがありますが、当面使えそうな例えば草津などは温泉業界の反対でできそうもありません。
発電量の内訳を見てみましょう。これもエクセルでグラフ化してみました。
元データはNewton
意外かもしれませんが、石炭火力がこんなに多いのです。(2009年)
じつは1980年頃は石油火力が47%もあったのに、現在はわずか7%まで減らしました。
二酸化炭素の排出量の少ない天然ガスが望ましいのですが、日本の石炭火力発電の効率は約60%と非常に高いのです。
中国・インドは30%程度です。同じ発電量でも日本は中国やインドの半分しか二酸化炭素を排出しません。
今年~来年で手っ取り早く発電量を増やすには、ガスタービン発電になるでしょう。
ガスタービンは基本的にジェットエンジンと同じです。
アメリカの戦闘機F-15のエンジンを発電機に使った製品があるくらいで、中国が買って中身をバラして戦闘機のエンジン開発のマネをしようとしています。
当然燃料は石油ですが発電用はLNGです。なんと500万トンのLNGを確保したとか。
じつは、自衛隊の艦船もディーゼルからガスタービンに機関が替わっています。
軍事用だからいいんですけど、燃費が悪いのです。
それが電気料金に跳ね返らないわけがないと心配しているわけです。