日本から見ているとオバマ大統領は、黒いケネディってイメージで、若さと演説で大統領になったように思えます。
しかし、日高さんの本を読んでいると、陰謀で大統領になったというのです。
大統領のソックリさん
当時の選挙で戦ったマケイン候補と副大統領候補ペイリンさんは、初めは優勢と目されていました。
ところがちょうどリーマンショックが起こりました。
もしも金融が崩壊したら、アメリカ国民の年金が吹っ飛ぶという危機感を「100年に1度の危機」と煽ったのがオバマだったです。
当選したオバマは、約束どおり金融の救済を行います。
しかし、この危機は実は大したことはありませんでした。
アメリカのウォール街はすぐに立ち直り、国の救済が必要なレベルでは全然なかったのです。
オバマ大統領が注ぎ込んだ資金がウォール街の救済ではなく、役員の巨額報酬に消えたのは未だ記憶に新しいところです。
そう言えば、我が国の民主党も「消えた年金」問題で、政権奪取しています。
日本の場合は、ゆっくり時間をかけて長妻昭が自民党を責め立てました。
しかし、政権を取ったあと何の解決もしていません。
ものは考えようで、オバマが無駄な解決策を取ったのに対し、何もしない日本の民主党の方がマシとも思えます。
無策で、かえってよかったかも?
もう一つ共通しているのは、選挙が得意で国内問題に詳しいスタッフはいるが、外交・防衛の専門家が一人もいない点。
ブッシュは、アルカイダを支援したタリバンを潰しにアフガニスタンに行ったものの、イラクの方が重要であるから方針転換しました。
手こずりはしましたが、曲がりなりにも民主的政権を作り撤退の道筋を付けました。
ところが、オバマはなぜアフガニスタンなのか理由がわかりません。タリバンはフセインのように隣国クウェートを蹂躙するような力はありません。
山の中の一部族なのです。
どういう状態が勝利なのかもわかりません。タリバンは国でさえないのです。
外交でも、諸外国からバカにされています。
冷戦に勝利して、世界の盟主気取りのブッシュはコントロールしにくい相手でしたが、ヨーロッパはオバマを手懐け易い相手と見ています。ノーベル平和賞で、軍事オプションの手足を縛ったのもその一つです。
中国を訪問したオバマを胡錦濤は、中国側の都合で引きずり回しオバマの意向は無視しています。
アメリカの黒人を劣った人種と見下しているからだそうで、黒人だろうが白人だろうがアメリカ大統領を見下すなどとんでもない話です。
ところが、元々差別の中で育ったオバマは慣れているので、あまり気にしていなかったのです。
これはアメリカ国民としては、オバマが怒らないことに怒らなくてはならないでしょう。
だって、われわれ日本人も胡錦濤にすがるように追いかける菅首相の姿に怒りを感じています。
アメリカ国民は誤った選択をしました。
共和党マケインを大統領にしておけば、こんなことにはなっていません。
マケイン氏は軍人の家系で自らもベトナム戦争に従軍し捕虜となっています。
捕虜交換で何度も帰国の議会があるも他の人に先を譲り、他の捕虜を励まし続けて最後に帰国を果たした英雄です。
そのとき受けた拷問の後遺症で、今も手が肩より上に上げられません。
マケイン氏なら、わけのわからないアフガニスタン戦争はしなかったし、中国に睨みも効きました。
ところが、オバマ民主党を選んだばかりに意味のない戦争はするわ、中国に舐められ見下されています。
まるで、日本の民主党を見ているようです。