アメリカのスリーマイル島での原子力発電所の事故で、ヨウ素剤が住民に配られました。
福島でも用意しているといいます。


炉心溶融(メルトダウン)すると、セシウムとヨウ素の放射性物質が環境に排出されます。
そうすると、それが人体に入り込みます。
セシウムは、100日で半分が排出され、もう100日でその半分つまり4分の1に減ります。
ところが、ヨウ素は甲状腺に蓄積する性質があります。
そこで、放射性のヨウ素を取り込む前に、放射性でないヨウ素剤を飲んでおけば体に溜まらないのです。


子どもは特に取り込みやすいので、あらかじめ飲ませておいた方がよいです。
チェルノブイリの事故では、大人の甲状腺ガンの発症が2.5倍から2.7倍だったのに対し、子どもは33倍にもなっています。
日本人はアメリカ人と比べると、海草を食べるので元々ヨウ素を多く取り込んでいます。
それでも子どもには「用意している」なんて呑気なこと言ってないで、今から飲ませておいた方がよいと思います。