ギリシャ系の技術者イシゴニスによって開発されたイギリスの名車MINIは日本でも大人気でした。
それがドイツのBMWに買収されて、近代的なMINIに生まれ変わりましたが、いまだに人気車です。
最近、4ドア4WDのミニクロスオーバーが登場してTVCMをやっています。
街を走り回る数十台のミニが突然1台に重なりあってしまうのです。


ひらのXX的日常-MINICROSSOVER

http://www.youtube.com/watch?v=Cmhqg10rIc8

これは、ボース・アインシュタイン凝縮(BEC)ではないか!!!!


マクロの世界で、ミニクロスオーバーが1台にまとまってしまうことはありませんが、量子の世界ではあるのです。

無名のインド人物理学者ボースは、理想気体が超低温状態で1個の粒子のように凝縮することを予言しました。

この論文を発表しようとしたものの学会から相手にされなかったボースはアインシュタインに手紙を書きました。

アインシュタインはボースの発見の重要性に気づき、ドイツ語に翻訳して発表するとともに自身もその理論を発展させる旨の注釈をつけました。

実際、1925年にその理論「ボース・アインシュタイン凝縮」を発表しました。


光は波の性質を持つことが知られていました。

アインシュタインは光電効果によって、光に粒子としての性質もあることを証明してノーベル賞を受賞しています。

決して相対性理論でノーベル省を受賞したわけではありません。

波と思われていた光が粒子ならば、その逆もあるだろうと考えたのがド・ブロイでした。

電子や原子も波の性質を示すことがあり、これを物質波といいます。

ボースは超低温状態では、ド・ブロイ波の波長が伸びてある温度を下回ると多数の粒子が最低のエネルギーに揃って粒子ごとの違いがなくなって一箇所にまとまってしまうと考えたのです。


その後、1995年になってレーザー冷却法が開発されて1000万分の1K(ケルビン)という超低温が実現されると理論の正しさが実験で証明されました。