ニュージーランドのクライストチャーチ市近くで、22日にマグニチュード6.3の地震が発生しました。
阪神淡路のマグニチュードが7.3でしたから、たいしたことはないと思っていました。
マグニチュードというのは、数字の大きさに比例するのではなくて対数の表示になっています。
マグニチュードの数値が2違うと、地震のエネルギーは1000倍違います。
クライストチャーチと阪神淡路はちょうど1違うので、エネルギーは約32分の1となります。
正確に言えば、1000の平方根の31.62分の1です。
ところが、建物に対する揺れの加速度は、1000ガルだというのです。
え!?と思ったのは、地球の重力加速度がガルにすると980ガルです。
つまり、真横に建物の自重以上の重さあるいは力がかかる状態になっていたということです。
これは、直下型であり、かつ震源が浅かったことが原因です。
ニュージーランドは北島と南島という主に2つの大きな島で構成されています。
たぶん元々1つの島だったのでしょう。
プレートテクトニクス理論でいうと、北島はオーストラリアプレートに乗っかっており、南島は南太平洋プレートの上にあります。
この2つのプレートは別々に動きます。
プレートのズレがニュージーランドの地震のエネルギーになっています。
大聖堂が壊れている様子が報道されています。
私は阪神淡路の地震後、現地に入りました。
その時、神戸の山手で見た教会と重なりました。
やはり古い建物で、鉄筋がまばらにしか入っていないのです。
中心部にある語学学校の建物が倒壊し、建物の中にいた日本人のうち、富山市立富山外国語専門学校の生徒11人の安否がわからなくなっているそうです。
ニュージーランドの人の英語は、ブリティッシュイングリッシュで、非常に発音が明確で分かりやすく英語の習得にはよいのでしょう。しかも、気候が穏やかで治安もよい。
それが多くの日本人がいた理由なのでしょうが、大変な災難に遇われたものです。
ニュージーランド政府からも救援要請もあったことです。
とっとと援竜T-53を10台くらいオペレーターを付けて送ってやって欲しいものです。
これが援竜T-53です。
ニュージーランド人は驚くでしょうねえ。