今週号のTIMEはオバマ大統領がレーガン元大統領を好きって話題です。


好きっていうより、レーガン大統領のおかげで18歳の時に政治家を志したということで、政策的にはむしろ反発していました。
ひらのXX的日常-obama ひらのXX的日常-regan
(写真に一部ソックリさんを使用しております)


オバマ大統領はホワイトハウスの夕食会で、歴代大統領について専門家からレクチャーを受けているそうです。
その中でも、明らかにケネディとかの有名な大統領に関心が薄く、レーガンの話になると身を乗り出すってことです。
ところでレーガンといえば「レーガノミックス」。
減税で景気を刺激し、財政赤字を作ったものの11%に迫っていた失業率を3年ほどで8%程度に下げました。
オバマ大統領は逆に雇用の確保を訴えて当選するも、失業率は上がりつづけて10%に迫る勢いです。
ただ、レーガン大統領は貧困層への福祉政策をカットするのに軍事費は増やすなど、オバマ大統領がマネしかねる政策も多かったのです。


じつは、オバマ大統領の若き日レーガンが大統領だったように、レーガン大統領が若き日の大統領はルーズベルトでした。
この両者ともそれぞれ体が弱かったのですが、強いアメリカを象徴するように見られていました。
レーガンは俳優出身で若々しい外見と明るい雰囲気を持っていましたが、大統領としては高齢で激務がきつかったのです。
ルーズベルトも生まれつき両足が麻痺しているのですが、上半身は肉付きがよく座っていれば恰幅がよかったのです。そして、第二次大戦のため慣例を破って多選された大統領ですが、日本に原爆を落とした天罰で戦勝を目前にして頓死します。


アメリカ人って自分の若き日の大統領に影響されるものなんですかね。


あと面白い比較があって、少年時代の家庭を比べています。
レーガンは、信心深く、家庭的な母親を持ち、アル中の父親との葛藤があり、オバマは、論理的で、社会で働く母親を持ち、父親はdisappear(消えた?)。
離婚したとかじゃなくて、消えた?ってどういうことなんでしょうねえ。


レーガン大統領という人は、キャラクターだけで大統領になり歴史的にももっとも人気のあった大統領の一人でもありました。
大統領が何かしくじっても国民が許してしまうキャラだったんです。
日本の小泉純一郎総理にも似ています。
当時野党だった菅直人現総理は、小泉さんに公約違反の追求をします。
それに答えて小泉さんは
「1つや2つ公約を破ったって大したことじゃない。」と答えました。
え、そんなこと言っちゃっていいの?と普通は思うのですが、国民は許しちゃうんですね。
「人生いろいろ」だって菅さんが言ったら「ふざけるんじゃない!」と国民は怒り心頭
だったでしょう。

小泉さんは、キャラのおかげで最後まで高い支持を得ていました。


これが国民の支持がないと、マニフェストがすでに破綻しているのが誰の目にも明らかなのに「多くが実現している。」と強弁してますます支持を失うのです。
レーガンとの対比でいうと、菅さんはオバマに似ています。

(国民から落第点をもらっています。)
ひらのXX的日常-kan ひらのXX的日常-koizumi

オバマさんの方が菅さんよりは遙かにまともなので失礼ですが。


どちらも弱者救済を訴え政権の座につきましたが、その後国民の支持を急速に失ったところはよく似ています。