海上保安庁の尖閣沖での漁船ビデオがYoutubeにアップされました。
オリジナルをアップしたのはsengoku38氏となっていますが、すでに削除されています。
その後、拡散のために色々な人がアップし続けているため全部削除は不可能となっています。
誰がアップしたのか、これから犯人探しが始まるわけですが国民的には「天晴れ!」です。
あきらかにAPECの横浜開催を睨んでこのタイミングであることは間違いありません。
胡錦濤が来なくても結構、というか欠席裁判で反論する余地を与えない方がいいくらいです。
すでに明らかになってしまった以上、中国抜きでフィリピン、ベトナム、マレーシア、インドネシア等中国に苦しめられている国々の代表とビデオ鑑賞会をやって盛り上がって欲しいものです。
警察内部資料とみられる国際テロ関係情報などがインターネット上に掲載された問題は、「故意による本物資料の流出」の可能性が高まっている。「犯人」は、「パソコンのウイルス感染」ではないということだ。では、組織に恨みをもった者の内部犯行なのか、日本の信頼失墜をもくろんだスパイ工作なのか、それとも……。
「警察当局は過失ではなく故意に流出させたとみており、刑事事件に発展する見通しが強まった」。
【産経新聞】
民間の内部告発サイトWikiLeaksがあります。
政府や大手企業や宗教団体や軍などの内部情報を集め、すべて公表するとともに告発者が発覚しないように保護するサイトです。
創設者ジュリアン・アサンジ氏はアメリカ政府の追及を免れるため、ヨーロッパ各国を転々とし居所を明らかにしません。
最近アメリカ軍の機密資料40万点を公表するなど、派手にやっています。
アサンジ氏は国家権力の不正を暴きマスコミの果たさない役割を補完していると言います。
内部告発者は情報をWikiLeaksのホームページにアップし、各国の協力者が暗号化して複数の国を経由してスウェーデンの核シェルターにあるWikiLeaksのサーバーに入ります。そして、経由した経路の情報は消去され、告発者の身元はわからないようにします。
もともとアサンジ氏はかつて天才ハッカーと呼ばれNASAのコンピュータに侵入し、システムが一時停止するという騒ぎを起こしています。
彼らが既存ジャーナリズムと違うのは、生のデータを評価せずに公表するという点です。
従来のジャーナリズムならば、データの裏づけを取るだけでなく、それによって一般人のプライバシーや情報が公表されることにより被害のでることがないか検証してから公表します。
ところが、WikiLeaksは軍事作戦やテロリスト掃討の協力者の名前や住所まで明らかにしてしまいます。
警視庁のデータも公安の協力者の生命にかかわる情報です。
彼らはジャーナリストではありません。
今のところ最大のターゲットはアメリカ軍ですが、次のターゲットは中国とロシアです。
アメリカは今年5月ハッカーからの通報により内部告発者である軍の情報担当者を逮捕しています。
通報したハッカーは、「このままでは多くの兵隊やテロとの戦いの協力者が殺されてしまう。WikiLeaksは正義の味方ぶっているけれど、それは違う。」と語っています。
アメリカは、犯人を死刑にすることはないと思いますが(軍法会議だとなるかも)、中国やタリバンがWikiLeaksで協力者を知ればいきなり殺すと思います。
WikiLeaksがこのまま独立で存続するのは難しいと思われます。いずれ既存のジャーナリズムと組んだ形になり、危険な情報公開をさける方向にいくことでしょう。