2003年BBCテレビでトヨタ・ハイラックスの耐久実験が放映されたんだそうです。
30万km走行済みの中古車を・・・・
木に衝突させ、5時間海に沈めて、高さ3メートルから落下させ、キャンピングカーを上から落とし、プレハブ小屋に突っ込み、ビル破壊用の鉄球を打ち付け火を放ちました。
その上で、ビルの屋上に載せて、そのビルを爆破破壊します。その瓦礫から掘り出したハイラックスは部品交換なしに、ハンマーとレンチに錆止めスプレーによる簡単な修理で走り出しました。
Youtubeでその映像を見られるんですが、壮絶です!ハイラックスが波間にもまれてます!23階建ビルの屋上に置かれて爆破されますがスタジオにちゃんとエンジンをかけて登場します。


なんでこんなバカげた実験をやったかというと、トヨタのハイラックスがタリバンやアルカイダらのゲリラに愛用されている理由を証明して見せたのです。
また、チャドの内戦では、政府軍と反政府軍の両方がハイラックスの改造車を多用したことから「トヨタ戦争」と呼ばれたほどです。それどころか、反政府軍を支援する隣国リビアの戦車部隊を政府軍のハイラックスが撃退してしまったのです。
速くて、頑丈で、故障しない、荷台に50口径機関銃を据え付ければ、防弾チョッキを撃ち抜くことができるし、軽装甲の車両も撃ち抜くことができます。
これは軽装備の特殊部隊に対しては非常に脅威です。
と思ったら、彼らと戦うアメリカ軍特殊部隊も軍用車ハンビー(軍用のハマー)じゃなくて、ハイラックスの大型版トヨタ・タコマというクルマに乗って対抗しているというのです。


「AK47の車両版と言ってもいい」とまで言われています。
AK47とはAKB48と何の関係もありません。
世界中のゲリラに愛用されている自動小銃「カラシニコフ」のことです。
旧ソ連で開発されたこの銃は、信頼性が高く頑丈で耐久性も高く、悪環境での使用にも耐えます。
アメリカ製の高性能マシンガンは、部品に砂が噛んだりすると故障しますが、カラシニコフは部品に余裕を持たせた設計のためにそんなことがありません。


日本じゃ商用車やサーファーに愛されているハイラックスでしたが、残念なことに現在では日本と北米では売られていません。
ちなみにウサマ・ビンラディンもハイラックスの愛用者だそうです。