「100年予測(THE NEXT 100 YEARS)」はベストセラーなんだそうです。

知らなかったなあ・・・。でも、面白いですよ。


ストラトフォーとは民間シンクタンク+情報機関のようなものらしいです。
アメリカの官僚は日本の官僚機構のようなシンクタンク的なものでないので、外交防衛のような分野でさえこのような民間企業を顧問にむかえています。
アメリカの軍事作戦においても大統領顧問を務めるなど「影のCIA」と呼ばれる情報企業です。
日本にはそういう企業はありません。
強いて言えば、軍事評論家の小川和久氏の事務所には若いスタッフもいるようです。
小川氏は普天間問題で鳩山首相の顧問をしたそうですが、小川氏の提言は全く活かされなかったようです。
小川氏の事務所を巨大にしたような企業なのかもしれません。


ストラトフォーは、大方の予想に反して中国は主要国となることに失敗すると予想しています。
日本という国をそれだけ高く評価しています。
我々からすれば、自国を防衛することも考えない核アレルギーの日本が2050年までにアメリカに挑戦するほどの軍備と核兵器を装備するとは想像できません。
しかし、戦後の日本が異常なのであって、アジアの周辺を見回してまともに国防を考えたら

現行憲法第9条はナンセンスです。
理想は素晴らしいですが、オバマ大統領の「核なき世界」と同様に現実には不可能です。


しかしながら、アメリカが思うより日本の軍事大国化は遅れると思います。
なぜなら、65年前に日本の軍事的再起を阻む装置が当のアメリカが思う以上に効いているからです。
憲法を65年間全く変えていない国は日本以外ありません。
ほとんど不可能と思える改正要件を課しているからです。
それでも、社民党、共産党も絶滅危惧種となっている現在、そろそろ憲法改正があってもおかしくありません。

アメリカは日本の技術力と産業基盤を高く評価しています。
現在の航空自衛隊の戦闘機F2はF16を改造したものですが、じつはほとんど別物に仕上がっています。
日本が主力戦闘機の自主開発を断念したのは、アメリカの圧力によるものだったのです。
日本が開発しようとする戦闘機に搭載予定のレーダーなどの電子機器を見たアメリカの視察団は、その性能に仰天しました。
日本は21世紀の零式戦闘機(ゼロファイター)を作ろうとしている!
かくして国産主力戦闘機構想は消えました。
また、日本の原子力技術を含む技術水準の高さとプルトニウムの保有状況からして、意思さえ持てばいつでも核兵器など作れると思っています。
ある意味、潜在的核兵器保有国と思われているのです