東芝は2010年4月13日、同社の二次電池「SCiB」が本田技研工業のビジネスユース向け電動バイク「EV-neo(イーブイ・ネオ)」に採用されたと発表した。「バイク用途としては初めての受注」(同社)という。
EV-neoは電池特性を最大限に生かすため、温度や電圧などを見ながら総合的に充放電を管理するバッテリーシステムを搭載している。今回採用されたのはSCiBセルを組み合わせた電池モジュールで、長寿命/急速充放電が可能であるSCiBの特性を生かすことで、急速充電器を用いて20分で80%の充電が行えるという。
EV-neoは配達業務などを行う企業や個人事業主を対象とした電動バイクで、2010年12月からリース販売が行われる予定。バッテリーにリチウムイオン電池を、モータにはブラシレスモータを採用することで、走行時にCO2を一切排出しない高い環境性能を実現させているという。
4月11日のブログで、東芝のSCiBを使うと書きましたが、実は発表前だったんですね。
ホンダの発表にもSCiBを使うとは書いてありませんでしたが、6000回の充電放電ができることと急速充電が可能なこのバッテリーは以前にもご紹介したことがあったので見込みで書いてしまいました。
私の記事は結構見込みが多いんですけど、当たりますから大丈夫です。
このバッテリーは他のリチウムイオン電池と比べて極めて大電流で充電できる特徴があります。
二次バッテリーというのは、電気エネルギーを普通化学反応に変えて保存します。
それで電流や充電時間に制約がかかるというわけです。
バッテリーではなくコンデンサーの一種である「キャパシター」は電極間に直接電子を貯め込むという方法で電気エネルギーを保存します。化学反応に変えないでそのまま物理的に貯め込むのです。
そのため大電流を一気に放出したり貯めこむのに適しています。ホンダのハイブリッド車の一部にも使われていました。
今回のSCiBは、そのキャパシター並みの大電流で充電できるというものです。これは画期的な技術だと思います。
東芝としては、これを足がかりに自動車用のバッテリー供給をしたいところなんです。
しかし、このバイクは法人向けにリースされることになりそうです。
形的には新聞配達やピザ屋の出前に適したスタイルで、業務用ですね。
以前、ヤマハが発売してバッテリートラブルにより発売中止になった電動バイクはパーソナル向けでした。
ヤマハも近く再登場させるみたいですから、そちらの方が個人ユースとしては期待できそうです。
やはり50万円近くになるのでしょうか?