今日は東京電力の関連会社を訪ねて行ってきました。


以前からお仕事でお付き合いのあった方が、東京電力に出向解除で戻られたので後任の方を紹介していただくために行ってきました。


私「Nさんは一級建築士ということだったので、まさか東京電力さんからのご出向とは思いませんでした。」
「いやいや、東京電力は原子力発電所を8基作ろうとして、その構造計算をするために全国の大学から建築士の卵をかき集めた時期があったんです。Nはその原発の構造計算をしていたんですよ。」
「原発ですかあ、地震でもゼッタイ壊れちゃいけないんですよね。」


「いや、地震だけじゃないんですよ。普通だったら絶対ありえないような事態を想定して計算するんです。ミサイルが飛んできたらとか、飛行機が突っ込んできたらとかを想定します。だから計算書が普通はこのくらいでしょ、それがこんなになるんです。」
普通このくらいというのは、ちり紙交換に出す古新聞の束ほどの身振りで示し、原発のはそれの4~5倍の大きさを示していました。


「それって9.11より後ですか前からですか?」
「前ですね。」
9.11のニューヨーク世界貿易センターを襲ったテロ以前から、そんな想定をしていたんでえすねえ。
日本の民間じゃ普通想定しませんけど、外国の契約書を見ると戦争が起こったらどうする、なんて条文があるんです。


具体的には「宣戦布告から○日目までは通常通りの業務を行う。その翌日からは・・・・」とか書いてあるんです。戦争だけじゃないです、ゼネラルストライキの場合はどのこのと書いてあるんです。
いやあ、そんなこと誰も考えない日本は平和だなあ。