ヒトラーが作らせたアウトバーンは、無料の高速道路でドイツが世界に誇る存在です。

もっともヒトラーにしてみれば軍事物資を運搬するという目的があったということですが、平和な時代でもドイツの大動脈ともいうべき道路です。


なんと!このアウトバーンが無料を止めて、トラックに関して有料化するそうです。
イギリスの高速道路も有料化するってことで、日本だけ逆の方向に走り出します。
渋滞が激しくなって二酸化炭素が増えそうです。


休日のみ1000円にしただけで鉄道やフェリーのような二酸化炭素排出の少ない交通機関の客を奪っています。
フェリー会社が潰れたら、高速道路を有料に戻してもフェリーは生き返らないです。
ガソリンの暫定税率も止めてガソリンの消費を促進する政策もこれに拍車をかけます。

2.5兆円の財源を捨てる代わりに二酸化炭素の増加を招く政策が賢いかどうか考えてみよう!
それでいて90年比25%、05年比30%の二酸化炭素を減らすというのですから、アクセルをベタ踏みしながら急ブレーキをかけるような高度なテクニックが必要です。


費用も凄いです。
自公政権時の15%削減達成に62兆円かかると言われた対策費は、190兆円に跳ね上がると試算されています。
3倍強です。私は4倍と読んでいましたが、やっぱりいい線でしたね。
バラマキをやったうえ、どこからそんな金を持ってくる気なんでしょう?
それでも鳩山代表の本日現在は中期目標を見直す気がなさそうです。
まだマニフェストだからいいけど、国際会議で宣言したら国際公約になってしまいます。


日本の製造業は壊滅的な影響を受けるでしょう。
工場の海外移転が安い労働力を求めてではなく、二酸化炭素に追い出される格好で進められることになります。
これにより製造業の雇用が失われて二酸化炭素排出削減に反比例し失業率は急上昇!
やばいことになりそうです。


外交問題と二酸化炭素削減は国内問題じゃないんだから、どうか国益というものを考えて欲しいんです。
もともと他国より省エネの進んだ日本が大きな目標を掲げるのは困難です。
むしろ中国みたいに石炭を大量に使っている国は、半減以上の目標にしてもらいたいものです。
自民公明と目標数字の大きさで競争して勝ったと喜んでいる場合じゃないんです。
政権を担当したら実現する義務が生じるんです。
それを忘れてるんじゃないですか?
実現できなかったとき責任を追求する相手は自分なんですよ。
できないと決めつけているようで申し訳ないけど、できないでしょう。