中央官庁の課長というのは、民間企業のそれも東証一部上場企業の部長より格が上と思っていいでしょう。
その下に課長補佐とか係長がいます。
30代半ばから後半くらいのキャリア官僚が国の政策を考えています。
資料を調査したり、専門家にヒアリングしたり、関係団体の要望を聞いたり、それを徹夜でまとめて課長~局長に渡します。


この人たちと仲良くなって夜桜見物に行ったりしましたが、途中で役所に戻ってしまいました。
大変だなあ。

国会が始まると館内に放送され、お呼びがかかればすぐに対応できる体勢をとります。
与党の先生が質問されてすぐに回答できるように資料をそろえる。
事務次官が回答できるように資料をそろえる。
そんなことをやってます。


漢字も読めない首相と違って、お勉強がよくできて東大や京大を出た連中です。
その彼らは日本のために働く気概をもってキャリア官僚になったんです。
この連日徹夜して働く中央官庁の課長補佐あたりが、日本の行政を動かす馬力を生み出しています。
係長には民間のメガバンクから30代の社員が出向で来ていたりするんです。
この人たちは2年で元の職場に帰りますが、そういう会社が天下り先になるんでしょうなあ。


そりゃいいんですけど、官僚の皆さんはよく働くし有能です。
民主党など官僚の助けがなかったら何もできませんよ。
悪いけどほとんどの人が行政経験がないんですから。
なんか私はお役人を手放しで褒めているようですが、もちろん官僚が自分の権益を増やすことに熱心だったり天下りで巨額の退職金を何度ももらうのは許せません。


でも、一緒に諸外国の制度を勉強して日本の産業と国民経済がよくなるように頑張ってくれていた官僚の姿を見ていましたから民主党が言うほど悪い人ばかりじゃないと思うんですよ。
とはいえ、時間の経過とともにあのSさんもそろそろ天下りのことを考えているのだろうか?
どうしているんだろうなあ・・・・。