民主党がマニフェストの内容を明らかにしました。
与党の税制調査会を廃止して財務省の下に与党議員による政府税調を新設するといいます。
従来の仕組みはどうだったのかというと。
自民党の引退を決めた津島雄二税調会長のところに、自治体、各経済団体、各業界団体、労働団体などなどから税制改正要望が寄せられます。
じつは私もその要望を書いていました。
自分の業界団体で出すもの、日本経団連を経由して出すものなどあります。
その要望が通ることによって、○億円の経済効果が期待できる・・・。などと、「をいをい、そんなこと言い切っちゃっていいのかよ!?」ということも書きました。
そういうのが集まって、津島会長の元には膨大な案件が集まります。
それをまとめたものが通称「電話帳」と呼ばれる要望集になります。
経済対策を構ずる必要があるとき、電話帳をペラペラめくっては実現化を検討することになります。
要望は一遍に実現できるわけじゃないので、優先順位を考えながら実現していきます。
そう「これも電話帳の載って長いから、そろそろ検討してみるか」ってね。
さて今後はどうなるのか?
自民党から民主党に陳情先が変わるだけじゃなく、財務省の下に置くことで透明性を増そうという考えだと思います。
しかも、連立が2党じゃなくて民主党のほか社民党、国民新党、新党日本などになりそうなので、民主党だけが電話帳を管理したら不満がでそうです。
だから、財務省に電話帳を管理させようというのだと思いますが、
これは財務官僚が喜びそうですね。
民主党がいきなりこんなおもちゃをくれるとは思わなかったでしょう。
それにしてもバラマキ公約のため財源には相当困ることは見えていますから、どうするんでしょ?
高速道路の原則無料化はすぐには実現できそうもありません。
以前言ってたことと違うのは、「原則」の文字がついたことです。
田舎の交通量が少ない道路は無料になるでしょうが、都会の交通量の多い道路は渋滞を加速させるおそれがあるので無料化しないということになりそうです。
それにガソリンの暫定税率を廃止するとガソリンが安くなりますからねえ。
ホントに高速道路を無料化したら、とんでもないことになります。
たぶん大都市近郊に住む人は、どこが無料化だ!と騒ぎだすと思います。
それに少なくなったとは言え、料金所のオジサン達はクビですからいったいどれだけ失業者がでるんでしょう?
いまETC車載機が品薄なんです。もし、高速料金が無料になったら売れなくなるからメーカーが作らないんです。
でもマニフェストを見る限り、ETC車載機は買ってもよさそうです。