北海道占冠村でで太平洋・島サミットが行われて、昨日が最終日でした。
3年ごとに日本で開催される会議です。
サモアやトンガ、キリバス、ツバルなどの島国の代表が集まって行われる会議です。
地球温暖化により氷河が溶けることによって海面が上昇してきて、国土が消滅する恐れのある国があります。
インターネットのURLで日本なら「jp」とかフランスなら「fr」と割り当てられる文字で、ツバルという国は「tv」が割り当てられました。
ツバルはこの権利をテレビ会社に売って、資金調達したことでも知られています。
サンゴの砂で出来たこの国の国土は、海面上昇によってまさに消滅の危機にあります。
国民は他国に出稼ぎに行き、そのまま帰る国がなくなるという悲劇が待っているわけです。
オランダのように干拓によって海抜マイナスの土地を維持する国と違って、この国は砂で出来ているということから土木事業で対応することが困難です。
もうすでに潮の満ち干により国土が沈み始めています。
近い将来、本当にツバルが地図から消滅するかもしれません。
そこで、日本は温暖化防止を自然環境保護、それに海水の淡水化技術でこれらの国々に貢献しようとしています。
日本は3年間で500億円の援助を行うことを表明しました。
これらの国々は小国といえども、国連では大国と同じ1票を持っています。
そういう意味でも日本の主張を世界に発する際の友好国を増やす意味があります。
また、この地域は水産資源の宝庫でもあり、将来にわたり日本の食糧を確保する意味でも重要です。
ところが、この地域には中国も進出してきて特に水産資源目的で援助を倍増してきています。
中国にとってはお得意の資源確保の目的だけではありません。
この地域は台湾と国交を持つ国々も多いことから、援助をすることで取り込み台湾の孤立化を狙う意味もあります。