イランでスパイ活動をしたという罪で禁固8年の判決を受けていたアメリカ人女性ジャーナリストが釈放されました。
ロクサナ・サベリさんは母親が日本人なので、日本でも話題になっていました。
ロクサナさんはアメリカとイランの二重国籍ですが、イランは二重国籍を認めていないのでイランから見ればアメリカ人です。
ジャーナリストの身分証が期限切れになっても活動していました。
じゃあ、スパイだということになったようで、滅茶苦茶です。
日本じゃスパイ活動をしても大した罪にならないんですが、諸外国では死刑が常識です。
こんなつまらないことで国際問題化されて、核やミサイルと違ってイラン政府にとって何のメリットもありません。
そこで、さっさと釈放してしまいました。
スパイ容疑もいい加減なものです。
法治国家じゃないんですね。
スカーフをしないロクサナさんはイスラム教原理主義から見ると許せない女なのでしょう。
イスラム法では、女性は夫と子供以外の男性と一緒に外を歩くこともできないんです。
甥御さんに付き添ってもらって歩いていた老婦人が逮捕される、というバカバカしい事件があります。
女性差別が激しい国柄なんですねえ。
イスラム側から言わせると、女性は弱いから保護しているんだと反論するのです。
なるほど、日本は女性が強いから保護する必要がないのだなあ。
と、感心してる場合じゃありません。保護するなら、なぜ甥と歩いていた老婦人にむち打ちを科するのだ。
だいたい弱いから保護するなどという発想こそ平等扱いしていない証拠ではないか!
と、思うんですよ。戦前の日本民法より酷いです。
イランは人工衛星を打ち上げたり核開発をしているものの、戦前の日本ほども近代化された国家になっていないのです。