ゴールデンウィークも終わって、定額給付金が振り込まれるという通知がきました。
ウチの親には申告の手続きを出したときに、先にあげちゃいました。


定額定率か議論されたことがありましたっけね。
文字通り「定額」とは所得にかかわらず金額が同じ、「定率」とは所得の金額の大きさによって変わること。
たとえば定率減税だと、所得の多い人ほど税金が多く戻ります。
反対に所得の少ない人は元々あまり税金を納めていませんから、戻るお金も少ないんです。
景気浮揚効果としては、お金持ちに消費してもらった方がはかどります。
政府は、定額給付金を景気浮揚のため消費の拡大に使ってくださいと強調しますが、やり方としては正しくありません。


なぜならば、この施策は元々が公明党の発案で低所得者のための生活支援が目的だったからです。
定額給付金だと、納税していない子供や老人にもお金が渡ります。
むしろ子供と老人には1万2000円じゃなくて2万円と手厚い給付になります。
所得税は、所得の多い人ほど税負担が大きくなるよう税率が高くなっています。これを累進税率といいます。
一方、消費税は所得の額にかかわらず誰でも一定の税率となります。
こうなると、貯蓄できる高額所得者は所得に対して納税額が少なくなります。
これを逆進性といいます。
これは何か不公平なような気がするんですが、お金を払うんじゃなくて、もらえる場面では定額給付金みたいな逆進性のある方が低所得者には嬉しいわけです。


公明党の支持者は比較的低所得者が多いと言われていますから、公明党支持者へ配慮した施策なんです。
しかし、実際に現金の影が目の前にちらつくと今までの議論を忘れてウキウキしちゃうのは情けないと思います。
皆さんケチョンケチョンに貶してたことなんかすっかり忘れたみたいです。


でも、この施策を宛てにして12000円ツアーとかメニューとか民間が政府以上に知恵を絞っています。

案外消費拡大に結びつくかもしれません、政府より工夫していますから。
怪我の功名ってやつですかね。