漢検協会は、民間の特定企業が作った任意団体を文部科学省が公益法人の認可をしたものだったんですね。
普通は、業界の数社が拠出して団体を作るんですが、漢検協会は長谷川理事長のファミリー企業の子会社みたいなもの。
しかも、税制優遇を受ける私物公益法人だったという驚きの構造だったようです。


天下り先が欲しかった文部科学省としては、性質の悪い奴を認可してしまったわけです。
しまった!と思って圧力をかけたのでしょう。
これは公益法人を使った金儲けです。250億円を背任した刑事告発も出来る犯罪です。
文部科学省は、刑事告訴をちらつかせて理事長親子を退任させ、お目付役の官僚OB理事を送り込むことで事態の収束を図るものと思われます。
長谷川理事長は、「刑事責任」ではなく「道義的責任」と強調していましたから、文部科学省との手打ちはできているんでしょう。


・・・と、思ったら本日の報道によれば、塩谷立文部科学大臣が記者会見して、
「背任で刑事訴追する方向」という発表をしていました。
鳩山大臣みたいに正義の味方を気取るのが流行りになりそうですね。
私も長谷川理事長はやりすぎだと思いますよ。
公益法人で、ここまで一般国民個人から広く金を集めてファミリー企業で山分けする例は少ないと思います。


公益法人て、結構つましい収支を求められるんですよね。
某団体が法益法人化するにあたり主務官庁から求められたのは、虎ノ門の駅前にあるビルから家賃の安いちょっと奥まったビルへの移転でした。
そういう態度を示さないといけないんですよイマドキは。
それを250億円も理事長の身内で山分けにするは、京都の豪邸を買って何も使い道がないとか、理事長の家の墓のそばに記念碑を建てるとか・・・ふざけるな!ですね。


そうそう、理事長は記者会見で
「今の気持ちを漢字一文字で表すと何ですか?」の質問に答えられませんでした。
私が代わりに答えましょう。
『獄』

もちろん「監獄」の「獄」の字です。