1月は2日と4日に晴れ着撮影会があり、新年早々楽しんできました。
晴れ着撮影会で、笑顔と目線をカメコに配っていた山崎みどりちゃんが突然
「寒~い!」と言いました。
南国土佐育ちとはいえ、この日は冬としてはそんなに寒くはなかったのですが。
「(着物って)首の周りとか脇が空いていてタンクトップみたいなものなの。」
そんなこと考えたこともなかったんですけど、和服は確かにそうなっています。
よく見りゃ空気がスカスカ通るんですね。
考えてみれば、日本の服は夏が基本に考えられています。
衣服ばかりじゃありません。家の構造もそうです。
ガバッと障子や引き戸を開ければ、風がすうすう通る構造になっています。
台所にいってみれば、水周りという通りイマドキの言い方だとシンクという流しが中心にあって、食材を刻み調理する場所がその周りにあります。
つまり日本の文化自体夏中心なのかもしれません。
さて、ヨーロッパの場合はどうかというと、まず緯度的に我が国の北海道より北にヨーロッパの中心はあります。
彼らにとって季節とは、「冬と冬以外の季節」しかないと言われます。
家屋の構造も我が国のように、外気との換気が容易ではありません。
むしろ冷たい外気を入れないようにしています。
服装にしても、当然冬が基本です。
そしてキッチンの中心は水周りじゃないんですね。
彼らのキッチンの中心は火です。東京ガスが喜びそうですけど。
彼らはわれわれみたいに、まな板もあまり使わないし材料を持ったまま切っては鍋に放り込んで煮込むのが中心。
彼らは冬の文化なんです。
みどりちゃんの和服タンクトップ説から、日欧文化の違いに思いを巡らせた私でした。