予告したとおりの話題を書きます。


カメの祖先は恐竜と同じ三畳紀に現れたと言われています。

ひらのXX的日常-kame

恐竜も三畳紀に登場し次のジュラ紀に発達し、白亜紀で最も栄えたあと鳥類を残し絶滅しました。
カメは現在、水棲のカメと陸ガメがいますが、元々は水棲の爬虫類から進化したと考えられています。


水面を泳ぐカメの祖先は捕食者から腹側を守るため、肋骨を板状に発達させました。
後に背中の甲羅ができると腹と結合します。


カメには鳥と同じように歯がありませんが、初期のカメには歯がありました。
しかし、ニワトリもまだ歯を生やす遺伝子を失ったわけではありません。実験的にニワトリに歯を生やさせることもできます(スティーブン・ジェイ・グールド著:「ニワトリの歯(上・下)」早川文庫)
カメも案外そんなものかもしれません。


三畳紀は爬虫類が爆発的に進化した時代だったようです。
陸上では恐竜と哺乳類型爬虫類、海では魚竜とカメ、空には翼竜が登場します。
翼竜や魚竜は恐竜と同じ時代に栄えましたが、恐竜ではありません。
ただ、結局この中から生き残っているのは、カメと恐竜の直接の子孫である鳥類だけです


10年ほど前ですが、面白い本がありました。
ニワトリの骨を材料に恐竜の骨格模型を作ろう!という本です。
その頃は、まだ鳥が恐竜の子孫であるという認識がそれほどありませんでした。
鳥の翼は羽を取ったら3本指の恐竜の前足そのものです。
その骨を前に突き出したら、2足歩行恐竜と見分けがつきません。
これで、尻尾を長くしたら小型恐竜コンプトソグナトスの骨格だと言われても信じるしかありません。


魚竜や翼竜そして恐竜が滅びたのは、大型化が原因です。
大型化と多様性が減っていった結果環境の変動についていけませんでした。
鳥類の勝利は飛ぶために体を小型化したことにあります。恐竜とは対極の戦略です。
小型化と多様化で絶滅を免れたのは、恐竜の生態系における存在に押されていた哺乳類も同様です。
カメも白亜紀にはアルケロンという両腕の幅4mもあるような種類もいましたが、生き残ったのは小型のカメだったのでしょう。