バブル崩壊という「バブル」って表現は、最近できたのかと思ったら、なんと300年前のイギリスに発祥しているんだそうです。

それも意外な人の詩がその発端でした。

意外な人というのは、ガリバー旅行記の作者スイフトです。


1710年ごろのイギリスの話ですが、当時財政難であった国王は国債を発行します。

その金利と償還の費用がまた財政を圧迫することになります。現代と同じですねえ。

非常に厳しい財政の前に現われた白馬の騎士がいました。

ロバート・ハーリーです。

投機の王と呼ばれる人は多いかもしれませんが、彼こそが初の投機王です。


国王が発行する国債と、主にキューバとの奴隷貿易をする赦免状を与えられた南海会社の株式(社主はロバート・ハーリー)を交換するということを投資家に申し出ます。

ロバート・ハーリーは国から元利返済を受ける権利をお金を出さずに手に入れることを考えました。


でも、交換する投資家にはメリットがなきゃ応じませんよね。

ハーリーは、国王や官僚などに賄賂をばら撒き南海会社の株価を上昇させる株価操作を行います。

それを見て投資家は争うように南海会社の株と国債を交換しました。


しかしながら、南海会社は実業をほとんどしていませんでした。

そんな会社の株価が異常に高い状態を作っていたのは、操作があったのです。



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