大手電機で唯一の増益を発表したパナソニック。
今度は三洋電機を買収するんだそうです。
この株価が安い時期というのは買収しやすいのでしょう。
ついこの前に、傘下の日本ビクターを売却したばかりなのにという疑問もわきます。
しかし、日本ビクターはパナソニックと得意分野が被っていて、グループにいる意味が薄かったです。
一方三洋電機ですが、経営危機が叫ばれてから創業一族が経営から引き試行錯誤が続いていました。
しかしながら、技術的には好評のエネループ充電池や太陽電池に強みを持っています。
強みが被らないから、買収する意味がある。
GMとクライスラーとの関係と逆ですね。あっちは、弱点が共通で弱った者連合です。
合併する意味があるのか疑問視されています。
敵対的買収が多い中、国内勢とくに関西系での統合は抵抗が少なかったようです。
早くも合意されたそうで、TOB(Take Over Bid:買収提案)が実施されまして・・・
パナソニックは三洋を子会社化することにより日立を抜いて我が国最大の電機メーカーとなります。
と、新聞記事なら終るんですけど、サンヨーのデジカメは他社ブランドでの販売が多くて、これも結構な買収理由でしょうか。
それよりもパナがサンヨーを欲しがったのは、太陽電池なのでしょうね。
それにこの時期を逃さぬタイミングのよさ。
経営の戦略と戦術ともに素晴らしいです。