経済情勢がひどいことになっていますね。日経平均株価は4年ぶりとかいう1万500円となり、相変わらず不動産屋はバタバタ潰れています。


サブプライムから始まって色々な危機が次々と明らかになりました。

不謹慎な言い方をすると、ある意味経済の勉強になります。



アメリカでは、なぜか保険会社に公的資金が注入されたわけですが、これはCDS問題があったからです。
CDSとは金融派生商品デリバティブの一種ですが、保険的な機能を果たしています。
私が担当したプライベートファンド組成にも、資金の貸し手である銀行から金融派生商品の購入を求められました。


それは、ロンドン銀行間取引金利が一定の水準を超えたとき、その超えた分を負担してくれる「金利スワップ」または「金利キャップ」と言われる商品です。
銀行が借り手のローン支払いを担保するための保険みたいな役割をします。
AIGはCDSという商品を扱っていました。
これはCredit Default Swap というもので、支払い不能が発生したときに返済を担保する保険のようなものです。
サブプライムローンはモノラインと呼ばれる専業保険会社と、AIGのような大手の総合保険会社に支えられているはずでした。


ところが、そういう安定化のための金融技術がかえって危機を増幅させるという皮肉な結果を招いてしまいました。
まったく、どうなっているんでしょ!?