中国で国鳥の選定に困っているという話。
丹頂(鶴)がいいという意見に対し、学名が「Grus japonensis(日本の鶴)」では都合が悪かろうということになっているんだそうです。
じゃあ、トキも人気があるんだけど、と言えばこっちはご丁寧に「Nipponia nippon」という学名です。
日本で再繁殖しているトキが中国から贈られたことを思えば皮肉です。
では、他に人気の鳥はというと、スズメだそうです。
働き者のイメージが中国に合っているというのですが、あまりに普通だとか。
あまりに普通というのは、生物学的に言うと種として成功しているということを意味します。
現在、鳥類で最も成功しているのはスズメ科だと言われています。
スズメは糊を食べてお婆さんに舌を切られる害鳥とされていますが。
民家の軒下に巣を作り、日本人に愛されているツバメもスズメ科なんです。
こっちは虫を餌にするので益鳥と言われます。まあ、人間の勝手な都合です。
というわけで、世界で最も数が多く害鳥だったり、益鳥だったりするスズメの仲間は、案外中国の国鳥としては的を射た選択かもしれません。
だって、最も人口が多く、世界の工場であったり、世界に毒をまき散らしたりという中国にぴったりじゃありませんか。
ちなみに日本の国鳥はキジです。
1万円札をご参照ください。(ちなみに現在私の財布中に存在しません。一瞬入ったあと23日の撮影会で3羽飛び立つ予定です。)