中国人の日本語スピーチコンテストの2席に入った女性の発言要旨を読んでいました。
その女性は日本語を勉強すると、日本人に話したところ「人民」と「共和国」は日本語だよ、と教えられて「そんなバカな!」と怒って帰ってしまったそうです。


ところが、本当なんですよねえ。
ちょっと私から説明しておきましょう。
日本人は西洋の文化を輸入するとき、それを日本語訳して新しい言葉を作ったんです。
「共和」というのは、中国の歴史上極めて短い期間ながら、皇帝の在位しなかった民主的な時期があり、それが共和だったのです。
「経済」は明治期に、中国の古典にある「経世済民」を詰めたもの、

「世をおさめ、民を救う」という本家の西洋より格調ある言葉じゃないですか。economyの訳語として、中国を通じて東アジア全体で定着しました。


「野球」はベースボール好きの正岡子規が作った日本語です。

もっとも、こっちは中国語では「棒球」というので、アジア標準になってませんけどね(‐^▽^‐)


漢字の国、中国も日本で作られてた漢字の世話になっていると知って大いに驚いたということです。
文明開化後の日本は、もがき苦しみながらも西洋文明を消化しようとしてたんです。
いやホント素晴らしいと思います。
中国の人がそれを理解してくれたら、日本の素晴らしさをわかってくれると思うんですよねえ。