今度は生コンクリートの骨材(砂や砂利のこと)に、溶融スラグを混ぜたんだそうです。
その結果、コンクリートの表面が剥がれ落ちる「ポップアップ」という現象が起こっているそうです。
マンションが販売中止になるなどの被害が発生しています。
六会コンクリートは間違いなく破産です。


良質の川砂が少なくなって海砂の塩抜きなども使われていますが、それも環境問題になっています。
今回の事件は、道路工事用の骨材に使う溶融スラグを廃棄物処理業者が普通有償のところ、環境意識を高めてもらうため無償で提供したところ不正に使用されたということです。
溶融スラグ自体はゴミ焼却後の灰をさらに1200度以上で熱し、有害物質が蒸発またはガラス状のスラグ内に閉じこめられたものです。
アスファルトに混ぜたり、歩道のインターロッキングに使うブロックの材料としてゴミのリサイクル・リユースにかなったものです。
しかし、建設用の材料としてはJIS(日本工業規格)で認められていません。


ブラジルから輸入した冷凍鶏肉を国産と偽って、給食用の材料として卸していた会社「山形屋」が問題になっています。
社長は運が悪かったバレないと思ったと、全然反省する意志はないようです。
もっとも早々に廃業すると言ってますけど。
そういえば飛騨牛の偽装を指示した丸明の社長も「工場長が勝手にやった。」と当の退職した工場長の前でよくもぬけぬけと・・・・ウソをついていました。
こういう会社の社長の私財は没収&会社は破産にさせなきゃダメですね。
ミートホープ以来まったくおなじような偽装が絶えないのは恐るべきことです。
理由は、得られる利益に対して、刑罰と損害賠償額が軽いということでしょう。
中国産ウナギを愛知県一色産ウナギと偽装したマルハ子会社「神港魚類」とウナギ輸入販売「魚秀」は悪質さが目立ちましたね。
架空の一色町に存在すると見せかけた会社のラベルを作り、口止め工作までやっていましたから。

魚秀も破産間違いなしで、神港魚類も魚秀に口止めされたとはいえ共犯ですから親会社次第です。


六会コンクリートの場合は、巨額の損害賠償が予想されますが、おそらく偽装の結果がこんな巨大な影響を及ぼすと想像できなかったゆえのことでしょう。

結局、目先しか見えなかったのですが、結果(証拠)が確実に残るコンクリートであったのが運の尽き
この結果を見れば、今後同じことをする人間は現れないでしょうが食品の場合、証拠の多くが腹のなかに消えてしまうという特徴があります。
それゆえ、アメリカくらいの懲罰的課徴金を課すべきです。


金融商品取引法においては一部そのような考えかたが取り入れられていますが、食品の偽装にも懲罰的な金銭(会社が不正に儲けた金額の100倍くらい)の支払を命じることができるようにしないと不十分です。