帝国データバンクの大型倒産情報を見ていると、最近は建設・不動産ばっかりです。
新聞にも今年上半期の倒産件数が、前年同期比6.9%増という数字がでていました。
建設は、昨年の建築基準法改正による政策不況と、資材の原料高によるコストアップの挟み撃ちにあった格好で倒産しているようです。
不動産は前にも書いたように、金融が締まってきたため血液が回らなくなって倒産。
原料高も金融もサブプライムがらみなので、根は同じです。
不動産業に金を貸している銀行やノンバンクは、貸金を回収するため危ない貸付先に不動産を売らせます。
貸付先が損しても自分が回収できればいいんです。
それを買う会社には融資をするんです。
売主・買主と融資をセットにして、子会社とか関連不動産会社に案件を持ち込みます。
あとは、不動産の売買契約をさせればいいんで、契約書や物件調査資料を作るだけ。
営業しなくて仕事くれるんだから、ありがたいですよねえ。
ただし、昨今のことだから、信託受益権という不動産が債権の化けたものを扱うことも多いのです。
そうすると、金融商品の扱いになるので普通の不動産しか扱ったことのない不動産屋では対応できません。
そこで、私のそれやってくれないかという電話が入りました。
倒産が増えると忙しくなるかもしれません。