イギリスで産業革命が始まって以来、人類の活動のより地球の気温は徐々に上昇してきました。
それは、人類が化石燃料である石炭石油を燃やした熱が蓄積しているから、という誤解がありました。
しかし、どうも地球の熱収支における人類が吐き出す熱エネルギーの影響はほとんどないことが分かってきました
むしろ、温暖化ガスと言われる二酸化炭素が太陽熱をため込むからということが分かりました


このまま、温暖化が進むと南極や北半球でもグリーンランドやカナダの氷河が溶けて海水面が上昇し、真っ先にはツバルという島国が地図から消滅します
また、農業生産がダメージを受け、さらに熱帯性の病気が日本でも広がります。
これを防ぐためには、2050年までに二酸化炭素の排出を現在の半分に留めなければなりません。
そうすれば、気温の上昇は今より+2度で収まり急激な環境の変化は止まります。
現在、排出される二酸化炭素の30%が地上の植物と30%は海に吸収されて大気に残るのは40%くらい。
排出量が半分になれば、徐々に減るかというとそうでもないんです。
二酸化炭素は温度が低いほど水に溶けます。
ビールやコーラで皆さんも経験的にご存じでしょう。
すなわち、温暖化が進むと海が二酸化炭素を吸収しにくくなるので、半分にしても平衡状態がいいとこです。


そのために、石油・石炭にエネルギーを頼らない社会を作らなければなりません。
原子力は最も安定的に期待できます、ただし安全性と兵器転用リスクはありますが。

太陽光・熱風力などの自然エネルギーやバイオマス燃料の利用、燃料電池発電などにエネルギー源を転換する必要があります。
自動車はかなり早いうちに電気に替わるでしょう。
あと40年以内に石油・石炭を燃料として使用することは禁止されるかもしれません。
あるいは、酸化鉄を還元するために使う石炭(コークス)から出る二酸化炭素は、製鉄所内で回収することが、義務化されることでしょう。
世界の産業構造が、ガラリと変わる「低炭素革命」は、待ったなしです