郵便局の自動車2万1000台をすべて電気自動車にするんだそうです。
もちろんガソリンが高いこともありますが、自動車メーカーの開発を促す狙いもあるそうです。
さらに、郵便局がガソリンスタンドならぬ電気スタンドになるというビジネスも考えているそうです。
電気自動車の歴史は古く、ガソリンを燃料とする内燃機関を使ったダイムラーが登場する以前からあったのですが、電池の性能が低かったためほとんど消滅していたのです。
二酸化炭素を出さないことと、ガソリンの高騰以外にも電気自動車のメリットはあります。
1.音が小さい。静かなんです。
2.モーターが小さいので設計の自由度が高い。
3.構造が簡単。電気モーターは変速機がいらないまたは簡単でいい。
モーターをホイール内部に入れることも出来るので、自動車のデザインに革命が起きるでしょう。
内燃機関はある程度回転数を上げないとパワーが出ません。
電気モーターは止まっている時が一番トルク(回転力)があります。
そのため変速機が必要ないんです。
逆にモーターというのは発電機と構造が同じなので、回転すると起電力が生じブレーキがかかってきます。回転数の限界は、電源の電圧と抵抗+起電圧によってきまります。
結局、電池次第というのが現在のネックです。
現在有望視されているのは、リチウムイオン電池(重量比容量が大きい)とキャパシターです。
キャパシターとは一種のコンデンサーで、2つの電極の間に電子をため込むものです。
電気を化学変化の形でため込む電池と違って、直接物理的にため込みます。
充電放電が早く、寿命も半永久的ですが、容量が小さいのが難点。
現在も電池と組み合わせ、ブレーキ時のエネルギーを電気にして回収するのに使われています。
最近はカーボンナノチューブなどを使って電池に近い容量のものが開発されています。
ただ、最近カーボンナノチューブにアスベストと同様に、肺の中皮腫を発生させるリスクが指摘されるようになりました。
ちょっと気になります。