最近、新たな動物の種が発見されています。年末には哺乳類の新種が2種類発見され、先月は南極の海でウミグモの一種が発見されました。
まだまだ、未知の動物が地球には存在するのですね。


私が過去もっとも驚いたのは、10年ほど前に知った「鼻行類」でした。
鼻行類は、小型の哺乳類で名前のとおり極めて特徴的な鼻を持っています。
象のように器用に動く鼻の先が4つに分かれていて、

倒立した形で鼻で歩く動物です。
象の鼻が手の代わりなら、鼻行類の鼻は足の代わりです。
使わなくなった四肢は退化して胴体と不釣合いなほど小さくなっています。
1941年太平洋戦争時に、日本軍の捕虜収容所から脱走した兵士によって偶然発見されたハイアイアイ群島。
そこで見つかった鼻行類はとんでもない姿をしていたのです。。
残念ながら、現在では絶滅しています。
ハラルト・シュテンプケの著書「鼻行類」
に描かれた奇妙な動物は、ある意味非常に魅力的な生物です。
動物図鑑のようなイラストで生きいきと描かれています。

まだ、この本が販売されているか不明ですが、是非一度お読みになるとよろしいと思います。


劇作家の別役実は、不条理劇の日本を代表する作家です。
私も大好きな作家ですが、この人面白いことにウソのエッセイを書くんです
ウソのエッセイでも、この人くらい有名になると

教科書の副読本に引用されたりするんだそうです
専門家から「そんな話は聞いたことがない。本当か?」という問い合わせがきて、
「ウソです。」と答えると、怒るんだそうです。
日本人は真面目ですからねえ。


別役氏は、昔は紀貫之みたいに女のフリして「土佐日記」を書いていたという、大らかな伝統があったのに、そんなに怒られるのは不本意だと言ってます。
海外じゃ「鼻行類」みたいに明らかにウソの本を大真面目に出版しても、大した問題にならなかったと嘆きます。


それで、「そうそう!『鼻行類』って本ホントにあったよなあ!」、と思い出したのは別役氏のおかげです。
ビックリしましたか?('▽'*)ニパッ♪