チョコレートの原料カカオは中米~南米で紀元前2000年頃から栽培されていたんです。
15世紀頃まで貴重品で貨幣代わりになっていました。
飲料としては、粉末にしてトウモロコシの粉やトウガラシと混ぜて飲んだそうです。
辛かったり酢っぱかったり、今の私たちから見ると不思議な飲み物だったようです。


それが、スペイン人らによってヨーロッパに渡り、オランダのヴァン・ホーテンにより、現代のココアに近づきます。
さらに、ミルクが加えられていきますが、まだ飲料です。
イギリスで現代の固形の食べるチョコレートが完成します。
今、ココアに注目して南米原産の食べ物の話を書きましたが、世界にとってココアなんかよりそれ以外の食べ物が非常に重要なんです。


さきほど出てきたトウモロコシにトウガラシも重要ですが、ジャガイモにトマトもそうです。
もし、この地域原産の食べ物がなければ、私たちの食卓は劇的に違うものになっていたでしょう。
ジャガイモのおかげでヨーロッパの人々はどれだけ飢えをしのげたことか。
トマトがなかったらイタリア人は何を食っていたんでしょう?
トウガラシは「唐辛し」と書いても中国原産ではなく海外から入ったカラシという程度の意味です。
インドのカリーもトウガラシをイギリス人が持ち込むまでは辛くなかったんです。

辛くなかったインドカリーも現代の私たちには想像しがたいのですが、事実です。