2007年の9月30日から金融商品取引法が施行になりました。
これが建築基準法の改正と同じで、業界は大混乱しています。
建築基準法は以前、建築確認を21日以内に出さなきゃならないことになっていましたが、改正後は35日になりました。
単純に2週間遅れるどころか、それ以上に確認がされません。
建設現場がフリーズしているんです。
あの強度偽装事件の影響で、役所が責任を追及されないようにするためです。
それが、建設業に深刻な影響を与えた政策不況です。
金融商品取引法も確かにアメリカもやっていることかもしれませんが、規制が非常に厳しくなりました。
法律だけでなく、ガイドライン、パブリックコメントに対する金融庁の見解等が総合的にかかわることになります。
つまり、私にも何がなんだかわかんない法律になっています。
私だけじゃなくて、金融業界もまだ完全には理解していません。
いや、役所でも取り扱いが定まっているとは言えない中で、手探りで事業をしているのです。
従来の投資契約自体がみなし有価証券の扱いを受けて金融庁の監督下に入ります。
法の施行前できた投資スキームが今はできないとか、コストが増える等の影響が出てきています。
施行されてこんなに時間が経っているのに、いまだに説明会やセミナーが行われています。
私も弁護士の田村幸太郎先生のセミナーを一度聞いていますが、まだ何度か聞く必要があります。
今月も1回機会があったのですが、仕事で行けませんでした。
他の人に行ってもらったのですが、「全然分からなかった。」と言ってました。
セミナーというのは、聞いて分かる人が聞かないと意味がないんです。
ところで、私の勤務先も信託受益権販売業から第二種金融商品取引業の登録替えをしました。
昨年末が期限でこの年初確認したら、手続きは完了しているという総務部の回答でした。
それにしては、いつまでも業者票が変わらないので、どうしたのか?と聞くと、
「そんなものがあるんですか!?」という回答
誰かバカにつける薬をくれ!
金融商品取引法も建築基準法と同じように政策不況にならなければいいのですが。