本日物好きにも、スーパーで中国産冷凍餃子買ってきて食いました。
冷凍ケースの商品名と価格を書いた小さな紙を見ると
「JT手作り餃子」と書いてありますが、商品自体は撤去されていました。
ご近所でも食った人がいたんですねえ。


餃子に混入された農薬は、北朝鮮でも大量に作られているようです。
すっかりお馴染みになったメタホスミドは、サリンなど化学兵器として使われる毒ガスと原料は同じなんです。
だから、北朝鮮が殺虫剤の原料を大量に輸入していると聞くと、背筋が寒くなるのはこの頃雪がよく降るからばかりとは言えない気がします。


さて、メタミドホスの純度が高くないことから、日本で入手できる試薬ではなく中国で混入された可能性が高まりました。

食品による無差別テロですね。
北米で犬猫が大量死したのとは全然次元が違います。
日本人を殺すために故意に混入されたものだからです。
日本語のパッケージに包装される段階で混入された可能性が高いと見られています。
農村部出身の作業員複数が解雇の腹いせにいれた、というのが今日のところのマスコミ捜査状況です。
つまり、中国人が食べる可能性が極めて低い日本向けの商品に入れられたのです。
中国当局はオリンピックを前になんらかの方法で、日本側のせいにしようと必死のようですが。


そうは言っても中国産食品を輸入しないわけにはいかない。
という議論がされていますが、自給率を上げる努力をしなければなりません。
1つには、食糧安全保障という面もありますが、環境にも負荷がかかっています。
前にも書いたとおり、日本への窒素の流入が多すぎます。
量的には中国よりアメリカからの方が多いのですが、中国も2番目に多いわけです。
これが海に流れ込んで富栄養化し、赤潮や越前クラゲの大発生という事態に結びついています。

このままでは、漁業にも被害が及びます。

既に大被害がでていますが、食料を輸入し続ければ深刻な状況になるでしょう。


食糧自給率を増やすには、民主党の人気取り政策で農家に補助金をばらまくのではなく、自民党のような大規模化を促すとともに、農業生産法人を幅広く認める必要があります。
農業生産法人の進出を阻んでいるのは、前にも述べた農地法と農協の政治力です。
農地法はどうにでもなるとして、農協があるために日本の農業は滅ぶかもしれないという何ともパラドキシカルな結論に至るのでした。