2点目
ビッグバンで何が爆発したのか?
普通に爆発といえばイラストのようなものを想像しますよね。
このイラストではなんらかの物質が空間に飛び散っている様子を宇宙空間の別の場所から見た図です。
実際のビッグバンの場合、そのまわりに空間はありません。
ガモフのいう「無の揺らぎ」の中から突如巨大なエネルギーを持ち一定の広がりを持った空間があらわれます。
そして空間の枠組み自体が光速より速く膨張したのです。(インフレーション)
つまり宇宙そのものが爆発して誕生したというのがビッグバン理論なのです。
3点目
自分たちの星は宇宙のどのあたりにあるんだろうという疑問。
もともと人類は宇宙の中心にいると大概の民族は信じていました。
しかし、天文学が発展するにつれ、自分たちが太陽の周りを回っていると気づきました。
さらに我々の太陽系は、銀河系の中心部分の膨らんだ「バルジ」と呼ばれる部分から出た渦巻きの腕の中にあることが観測によって明らかになってきました。
それじゃあ、もっと広い範囲で宇宙のどのあたりなのか?
宇宙は星、銀河、銀河団がばらbらに存在するのではなく、グレートウォールという大構造を持っていることがわかりました。
しかしながら1点目ですでに解決されていますが、地球のアナロジーで書いたように宇宙には端も中心もないのです。
4点目
ビッグバン理論の発展により、宇宙の年齢は137億歳とされるようになってきました。
じゃあ、宇宙の大きさは半径137億年の4次元球か?
これも大きな誤解です。
現在我々が観測できるもっとも遠い星は462億光年の彼方にあります。
そりゃ137億年の宇宙年齢と矛盾するじゃないか!
誤解を招く原因は「光年」という単位にあります。
「光年」は長さの単位であって、時間ではありません。
宇宙空間そのものが膨張しているので、こんなことが起きるのです。
ちなみに、観測できないだけで462億光年の先にも宇宙は存在しますが、はるか遠い将来宇宙の膨張速度次第で観測できる可能性はあります。
それを観測するのはおそらく人類ではないと思いますが。