本日CEATEC JAPANの入場証が届きました。
なんとなく見ていたのですが、事務局は「有限責任中間法人 日本エレクトロニクスショー協会」だそうです。
この「有限責任中間法人」というのが耳慣れないですよね。
日本には「民法」という私権に関する基本法がありますが、そこでは「法人」二種類定めています。
一つが「営利法人」で、もう一つが「公益法人」
ここらまでは聞いたことくらいはあるでしょうか。
営利目的でもなく、公益というほど広く世の中のためになるでもない。
たとえば地域の商店の相互利益のための団体みたいなので法人格を持ったものは「中間法人」といいます。
営利法人と公益法人の中間という意味合いなんでしょう。


法人格というのは、自然人じゃないけど会社みたいに権利義務の主体になれるってことです。
営利法人は商法の一部であった会社法に規定があります。
しかし中間法人は商工組合法とか、農業共同組合法とかの特別法がないと法人になれませんでした。
そこをそれぞれの目的に応じた法律を作らなくても、いろいろな団体に法人格を持たせることができるようにしたのが、「中間法人法」です。


「有限責任」というのは、法人に出資した財産に責任が限定される意味です。
責任というのは、対外的な支払い義務と考えてください。
株式会社の株主は、会社が借金まみれになっても最大で株が紙切れになるだけで、さらにそれ以上の支払いを求められることはありません。
それと同様です。


じつは「中間法人法」は廃止が決まっています。
このごろは会社法とか金融商品取引法とかがころころ改正されます。
「中間法人法」もそのあおりを受けたんでしょうか?近く「一般法人法」に看板がかけ変えられます。
事務局は特に手続きを取らなくても「有限責任一般法人」として存続することになります。
さて、そんなわけで(どんなわけ?)来週のCEATECではブログ仲間の「まいまい」を撮りに行ってきます。