いやあ、某所で「フルサイズって画質がいいんですか?」というスレがあったので書き込みしました。
冒頭は、例のつつみさんによる当方BBSへの書き込みの引用からはじめましたが・・・・
「なんとか曲線とか波長とか言われてもわかりません。私はL版くらいで見ていいか悪いか分かるくらいでいいんです。」
「2ch」じゃないですけど、書き込む人達の罵倒合戦でスレ主さんがキレた、といったところです。
以下が私の書き込みでした┐( ̄ヘ ̄)┌
○○さま(スレ主さんのハンドル)
私の友達はよく「空間周波数」という言葉を使います。
先日もD3について「レンズのスペック的には楽になり、61本/mm以上でOKですね。D2Xでは91本/mm以上の解像度がないとセンサーに負けてました。」
てなことを言っています。
レンズの解像度とセンサーの関係についての話です。
じつは、レンズの解像度というのはアナログだからと言って無限じゃありません。
以下の式がレンズの解像度の理論値です。
※1mmあたり解像本数=1000×(1000/1.22λF)
λ=光の波長550nm F=レンズのf値
550nm(ナノメートル)は色でいうと緑色です。
通常赤760nmや青400nmでは計算しないんですねえ。
収差のない理想レンズは、緑色の波長の光でF1.0のとき1mmで1490本の線を解像します。
同じくF5.6で266本。
収差が全くない理想のレンズは絞りを開いたほうが解像するんです。
現実の一眼レフのレンズは色んな収差があるためF5.6くらいに絞ったときに最も解像度が高くなります。
266本/mmというのは理論値で、実際にテストするとそんなにありません。
先日カメラ誌のテスト結果を見たのですが、O社のエントリー機のキットレンズは140本/mm程度でした。
画面平均で86本/mmということで、すでにセンサーに負けています。(O社の場合さらにセンサーが小さいので深刻です)
センサーの大きさに余裕があると、レンズにも優しいカメラになります。
つまり画面周辺のレンズの解像度が落ちたところでも使えることになります。
私は最近EOS 5Dと富士S5proでポートレートを撮っています。
その前はD2Xだったのですが、この半年以上使っていません。もったいないですが、画質と色の出方で及ばないのです。
もちろんD2Xでも素晴らしい写真を撮っている方はたくさんいらっしゃるでしょうが、σ(・・;私は腕より道具に頼るタイプなので。
HPの写真にはF=富士とか、C=キヤノンと書いてあるので違いをご覧いただければ多少ともご参考になるかと。