ヨーロッパでは神道のように八百万(やおよろず)なんて言葉に類するものは無いかもしれません。
でも、ギリシャ~ローマには東方由来の神々がいました。
北欧の神々の黄昏ラグナレクや、ケルト神話などなど各地方に神々がいました。
これらはかなり体系的な神話になっており、キリスト教布教後も神話として残ったのかもしれません。
一方、土着宗教あるいは自然崇拝の神々は大地の神はグノームとかギョームとか呼ばれ、風の神はジルフェだったりしましたが、キリスト教以後は妖精になりました。
日本やインドのように多神教だと両立もありうるんですがねえ・・・・
妖精になるくらいだったら、まだマシです。
ヨーロッパの悪魔の名前で有名な「バール」なんかは、もともと豊穣もしくは太陽神です。神だったんですよ!
あるいは、コウモリの翼をもった黒ヤギの姿をした悪魔「バフォメット」。「バ」を「マ」に換えると・・・・
「マホメット」ですよね(・・;)これはバフォメットの由来の説の一つです。
太陽神というのは、太陽が一つであるように一神教でキリスト教とは相容れないものです。尖鋭に対立します。
さらに面白いと思うのは、前述した「ミトラ神」です。
この太陽神はなぜか牛の姿なんですよねえ。インドと関係があったんでしょうか?
ヨーロッパで広く信仰されていたというのも、出身地のペルシャより太陽の恵の乏しい地域だったからなのかも。
「ミトラ神」は、毎年の冬至(だいたい12月22日前後)に死にます。
そして復活します。冬至以降はだんだん日中が長くなるんですからねえ。
一度死んで、復活するという話は宗教では多いです。
さきほどの北欧神話ラグナレクでも神々は皆死に絶えます。南の神話と違って北欧の神話は厳しい!
しかし、また復活するのです。
そんでもって、イエズス(キリスト)の生年月日など知られていなかったのに、現在では12月25日生まれになってます。
キリスト教がヨーロッパで布教する際に、ミトラ信仰には手こずったようです。
なぜなら、かなり信仰を集めていたミトラ信仰は一神教だったからです。
キリスト教以前にも冬至の祭は盛大だったようです。
冬至に神が死に、やがて復活するというストーリーはキリスト教に飲み込まれます。
そうイエズスは「ミトラ神」になり替わったのです。
一神教の世界というのは、われわれ多神教文化の人間には理解し難いのかも知れません。
しかし、少なくとも「排他性」には問題があるように思うんですよねえ。
でも、日曜日の朝フジTVで竹村センセーが同じようなことを言ってるから、たぶん間違いです。
ゴメンナサイ(*- -)(*_ _)ペコリ