島田かずにゃさんが「神様も色々あるけど、みな敬おう!」と殊勝なことを言ってますが、世の中そんなに穏やかでは済まないようです。
日本では「八百万の神」と言って、神様も大勢様いらっしゃるわけで、どうも一神教の神様=創造主とはかなり趣きが違います。
一神教から見れば日本の神は「精」や「魂」(スピリット)の類になるのでしょう。
日本の場合は、神道文化、仏教文化の両方がベースになっているわけで、非常におおらかな宗教観であります。
ところが、一神教だと他の神と相容れないわけで、大変な対立となります。
現代、大揉めにもめているエルサレム周辺は、もともとユダヤ教だったんです。
それから分かれたのがキリスト教で、ユダヤ人の民族宗教から世界宗教に脱皮しました。
さらに分かれたのが、イスラム教(ムスリム)で預言者ムハンマドゥ(モハメットのことだがアラビア語の母音は「あ」「い」「う」しかないのだ!)が開祖です。
預言者というのは「神の言葉を預かる者」のことです。未来を予言する者じゃありません。
イスラム教の中では、キリストも預言者の一人であるが、最高の預言者がムハンマドゥであるという位置づけです。
明らかに根っこが一緒の宗教なのにもかかわらず、あんなに長い間宗教の名のもとに殺し合いをしています。
これからもするんでしょうねえ・・・・


ヨーロッパはほとんどキリスト教というイメージでしょうが、キリスト教はそんなに急に広がったわけでもありません。
キリストの生年を元年とする西暦が考えられたのは6世紀になってからだし、キリストの誕生年自体もじつは紀元前4年とその後の研究でわかっています。
実際ヨーロッパにキリスト教が広まるのは、4世紀ごろになります。
それまでは、ギリシャ~ローマ神話で知られるような多神教が多かったようです。


美神アフロディーテや酒神バッコスなどは、もともと東方の神であったものがギリシャに入ってきたものです。
ペルシャ起源の太陽神である「ミトラ神」もかなりヨーロッパでは信仰が厚かったそうです。

かつてヨーロッパに存在した八百万の神々はどうしたんでしょうか・・・・
続く・・・・