さて、このブログに名前だけ何度も登場する映画!

「プリティー・ウーマン」は、「マイ・フェアレディ」のリメイクだそうです。


下町の花売り娘イライザ(オードリー・へプバーン)は、酷い下町なまりのダサイ娘。
この娘を社交界の花形にできるかヒギンズとピカリングは賭けをします。
やがてイライザは・・・・社交界の華に!

バーナード・ショー原作のストーリー
でも、コイツもシンデレラ・ストーリーの系譜に属するものとされます。


いきなり日本に話は飛んで、谷崎潤一郎の小説「仏足石」
仏足石とは仏陀の足型を彫り込んだ石。寺院にあるものです。
奈良の博物館で見た記憶があります。
主人公は足フェチの変態ジジィで、息子の嫁の足が大好き!
自分が死んだあとも嫁の足に踏まれていたいということで嫁の足型を墓に置くという話。
これは形を変えたシンデレラ・ストーリーですね(;´Д`A ```


シンデレラはガラスの靴を手がかりに王子が娘を探し出して結婚する。
ここに足フェチが隠されているということ。原型は毛皮の靴であったと言われてます。
この時代、同じようなストーリーのバリアントがたくさんあったようです。
さらに古い話を見てみると、これまたよく似たものがあります。


私の知る最古のシンデレラ・ストーリー。
いきなりローマ帝国に話は飛んで、入浴中に鷲にサンダルを取られた娼婦テオドラ。
履物を咥えて行ったので犬鷲かもしれません。あるいはトンビが油揚げと間違えたのかも?
いずれにしても食えないことがわかってサンダルを捨ててしまいます。
そのサンダルを手に入れたのが皇帝のユスティニアヌス1世。
ローマ帝国中興の祖と言われる名君の妃となりました。
これが私の知る最古のシンデレラ・ストーリーです。


当時は各社会の階層ごとに娼婦は存在し、彼女等との性交は宗教的意味もありました。
だから、皇帝の妃となっても別におかしくはなかったのです。
で、またテオドラという人が出来た人だったんですねえ。
反乱軍に囲まれて、自分だけ逃げようとした夫(どこが名君だ?)を諌めます。
「逃亡して死ぬより、帝衣を着たまま死ね!」と一喝。
その後反乱軍は鎮圧されることになりました。
皇帝は「おまぃのおかげで事態はおさまったよ、ありが㌧。(´・ω・`) 」とか言って、
テオドラの足にスリスリしていたのではないでしょうか。