寝る前には、ぬるめのお風呂がいい。
「湯冷めをしないように」とか「風邪をひかないように」というような理由から、寝る前に熱めのお風呂に入る人がいるが、かえって寝つきが悪くなってしまう。
熱いお風呂に入ると、なんとなく疲れがとれやすいように感じる人もいるようだが、これは錯覚。
熱い湯でからだが刺激され、ポカポカほてるからだ。
しかし、これでは、なかなか眠れないのも無理はない。
眠りに入る前は、反対になんとなくけだるいような感じになる。
お風呂に入るなら、ぬるめのお湯にゆっくりとつかり、体全体がなんとなく温まったものの、ほてった感じはない……というようにしたほうがいいのである。
一般に熱めの湯とは42度前後をさすが、ぬるめの湯とは38~40度ぐらい。
湯温を設定するシステムのお風呂なら、この温度を目安に設定するといい。

 

眠る前のお風呂だが「熱めの湯が好きだ」という人は、浴槽には38度から40度ぐらいのぬるめの湯を満たし、半身だけをつけ、20分から25分ほどつかる。
上半身が寒いと感じたら、浴槽の湯を肩などにかけるといい。
この半身浴の後に、熱めのシャワーをさっと全身に浴び、からだがほてった感じがある間にパッとナイトウェアを着てしまう。
こうすれば、体の芯からじっくりと温まるのである。

その結果、自然に眠気をもよおすようになり、気がつくとスースー気持ちよさそうな寝息を立てているというわけだ。

 

体温調節の仕組みは、シーツや掛けカバーが冷たいぐらいでは影響を受けません。

ヒンヤリと感じても、皮膚の温度が下がるのはほんのわずかの間だけ。

すぐに元に戻ります。

にもかかわらず、シーツや掛けカバーの冷たさが気になって眠れないのは、むしろ心理的な理由によるものです。

普通の人ならあまり気にならない冷たさでも、ヒヤッとするだけで脳が反応して眠れなくなる。

だからフワフワした厚手の生地で、身を暖かく守ろうとするのです。

するとますます寒さに弱くなって悪循環となります。

眠るときはすべりのよい生地で身をまとうのがよいのですが、表面がフラットなので冷たく感じがち。


前回の続きですが、お酒の場では時間がたつのが早いもの。

「軽く飲んだ」つもりでも、いつの閤にか睡眠の質を 下げるほどの量を飲んでいませんか?彼の場合、過剰な飲酒という悪い生活習慣のために、睡眠の質が低下していることが考えられます。

「寝酒」が快適な睡眠を妨害することはすでに書きました。

たしかに、適度な飲酒は眠気を起こす効果があります。

日本酒をお猪ロー杯、ビールをコップ半分程度なら、眠りにつくには適当かもしれません(ただし、どれぐらいが適量かは、その人の体質によってかなり違いますし、その日の体調によっても左右されますが……)。
睡眠時無呼吸症候群(=SAS)は、眠っている本人が自分で気づくことはなかなか難しい病気です。

夫婦や家族など、いつも一緒に寝ている人がいれば、大きないびきで教えてもらうことができます。

しかし、一人だと、なかなか分からない。

長い間気づかず、適切な治療を受けることもなく過ごしてしまうケースが多いのです。

しかし、「自分のいびきで起きたことがある」という人がいれば、SASの可能性が大きいと考えていいでしょう。

寝起きが辛い、朝が辛いという方は何らかのサインかもしれません。

念には念。医師の診断を仰ぐのも懸命な選択かもしれません。

もうひとつ大事なこと、質の良い眠りには良質な寝具が不可欠です。

身体にあった寝具選びはコチラからフランスベッドのサイトをご参照ください。

今夜もぐっすりと眠れますように。
危険ないびきと安心ないびきを見分ける大きなポイントのひとつは、一時的なものか、習慣的なものかです。一時的なものならまず心配はいりませんが、習慣化すると、いろいろな障害が出てきます。睡眠中ずっと、あるいは頻繁にいびきをかく症状を「習慣性いびき症」といいます。日本人の2000万人がこれに当たるといいますから、けっして他人事ではありません。
次のようないびきをかく人は、睡眠が阻害され、すでに昼間の生活に支障をきたしているおそれがあります。また、思わぬ病気が隠れていることもありますので、早めに治療を始めることをおすすめします。①大いびき。②往復いびき。③呼吸の速い、せわしないいびき。④突然かき始めたいびき。⑤子どものいびき。⑥音がときどぎ止まるいびき。④アルコールの飲みすぎ。⑤睡眠薬の服用。⑥老化。このほか、眠りに入った直後だけいびきをかき、あとはすやすやとした寝息だけという人がいます。こういう人も心配はいりません。人間は寝入りばなには口で呼吸し、徐々に鼻呼吸に移っていきます。口呼吸をしている問は、どうしてもいびきをかきやすくなるからです。いびきは、かく時間帯によっても危険度が違ってくるのです。ただし、⑥のお年寄りのいびきについては、加齢による自然現象で基本的に心配はないとしても、習慣化することで危険な睡眠時無呼吸症かき始めるのはよく知られていますが、このほちほうしょうかにも老人性痴呆症にかかったお年寄りが、急に慢性的ないびきをかくようになる事例も報告されています。
午前中「頭がぼんやりしてしまう」人。

Tさん(38歳)は、今年、念願の課長になりました。

社内における責任は重くなり、これまで以上に営業成績を上げることも求められています。

もちろん出世したTさんはやる気満々です。

しかし、最近、朝起きたときに身体がだるくてしかたがないと言います。

以前と同じようにしっかり7時間は寝ているのですが、やっとの思いで起き上がり、会社に行っても午前中はなんとなくばんやりして、仕事がはかどりません。

思い当たることと言えば、お得意さんと飲みにいく機会が増えたことぐらい。

接待の経費もある程度自由に使える立場になったし、そうしなければならない立場ということもあって、以前は同僚と週に1~2回飲むぐらいだったのが、最近、毎晩のように「軽く飲んでいる」とか…。
枕を定める方角によって想う人の夢が見られるとする俗信もあり、『古今和歌集』にもその歌がある。

枕を投げたり蹴ったり、跨いだり踏むことを忌むのは全国でいわれており、名古屋市では枕の上に跨がると尻にいぼが出来るとか、枕を踏むのはその人の頭を踏むのと同じことだといわれ、枕を投げると、また枕を踏んだり腰かけると頭痛がするという地方はかなり広くある。

これは不作法を戒めたことわざだが、その中には枕が魂の寄りどころ(タマクラ)という観念があったからであろう。

帯を枕にして寝るなとは会津や石見の俗信で、富山県や島根県でも長わずらいをするとタブーとし、愛媛県では枕元に帯を置いて寝ると蛇の夢を見るといわれた。

まず枡を枕にすると侍は千石より得取り上がらずとは『磐喩尽』にあり、岩手県花巻地方では、一升枡を枕にすると一生枕に就くといわれた。

一升枡は箱枕に似ているから、下男 などがついつい枕にすることもあって叱られたのだろう。

泥酔したときはホウキを枕にせよとは会津や新潟、石川での伝承。

秋田県山本郡では、長湯してのぼせた時には土間でホウキを枕にして寝るとよいといわれていた。



夜更けに枕神という神が現れて枕上に立たれるとか、夢の中でこの神のお告げを受けるという俗信は広くあり、「枕神に立たれて云々」と昔は夢のお告げを信じたようで、『日本書紀』では垂仁天皇が后の膝枕でうたた寝をして蛇が首にまり大雨が降って顔を濡した夢をみたので目覚めたところ、后が自分の兄が謀反をおこし私も加担してあなたを殺そうとしたと告白する。

雨は后の落した涙だったのだが、夢枕に仏が現れたり、死霊が出たりする話は樋口清之博士の『夢と日本人』にたくさん収録されている。

枕はこの夢を引き出すという観念もあったようで、良い夢を見るため枕の下に宝船の図をしのばせていたが、「夢は逆夢」といって悪い夢でも逆の結果を予想し、神が夢枕に立つよう願って一念をこめて枕に願いを託したこともあったという。

長野県北安曇郡や兵庫県城崎郡などでは、「打ちとけて、もしもまどろむことあらば、引きおどろかせわが枕神」という呪文を唱えて寝ると、思う時間に必ず目が覚め、盗人が入ってもすぐ気がつくとされていた。


現代では、実にさまざまな材質の枕が存在している。

それゆえ、自分に合う枕を選ぶことが難しくなっている。

フランスベッドの情報サイトでは 、寝具の選び方や、展示会に行く前に知っておくことなどが書いてある。

こういった内容を頭に入れてから、実物を見て・触って・体感するのがよい。

快眠のために、こういった情報をぜひ活用してもらいたい。