神戸・サンセットクルーズの魅力 | 平野幸夫のブログ

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ギリシャ語を語源とする「クロニクル」という
言葉があります。年代記、編年史とも訳されま
す。2014年からの独自の編年記として綴りま
す。




 流れが早い明石海峡大橋の真下から見上げる橋げたは異界の天空に続くようで、胸が高まる。神戸・垂水のアウトレットの岸壁から出航したクルーズ船「イルカ号」は夕暮れの瀬戸内海を心地よく進む。西に目を向けると海面がきらきら輝き、1日で最も美しい顔を見せる。




 途中、あの孫文が18も神戸を訪れ、中国革命への思いを募らせた呉錦堂の別宅「松海別荘」の優雅な建物が見える。「移情閣」と名前が一層、海へのロマンを駆り立てる。最近は関西で学ぶ留学生らが手軽に楽しめる30分のクルーズの魅力を母国に発信し続けているせいか、若い外国人らの乗客も目立つ。「豊かな観光資源は実は足元にあった」という思いにさせる穏やかな海の散歩を満喫できた。


 連絡先「神戸マリンピアクルーズ」(078・203・8100)。