もし過去か未来に行けるとすれば、皆さんはどちらを選びますか?

私の場合は断然過去です。
それもジュラ紀や平安、江戸時代でもなく近代。
私が生まれた頃の3、40年前に行ってみたい。

昔からなぜか理由はわからないが、昭和の風景にどうしようもない程のノスタルジックを感じる。
今でも昭和の名残と遭遇すると狂おしいほどに胸が高鳴るのだ。
例えば、昔は商店だったであろう廃墟で、
「チヨコレート」や「チウインガム」が右読みで書かれた看板なんかを発見すると、
ついつい写真を撮ってしまうといった具合だ。

今はもうサービス停止になっているかもしれないが、携帯アプリで「time tours 」というものがある。
同じ場所の風景や建物の写真を、昭和初期、昭和中期、現代と選んで見れるアプリ。
昭和初期まで遡って写真が残っている場所は少ないから、大体昭和中期辺りと現代の2パターンだが。

全く変わってしまった建物もあれば、ずっと変わらずに残っているものもある。
もうそんなの永遠に見ていられる。
ネットでも検索すれば結構、今と昔の比較写真が出てくるので是非。

我が出身地である横浜は、昔のまま残されている建物が多い。
馬車道辺りなんてゾクゾクする程多い。

その中でも目を見張るのは「ホテルニューグランド」。
ここは昭和2年に開業して以来、今もほとんど変わらぬ外観をしている。
余談だが「シーフードドリア」「ナポリタン」「プリンアラモード」は、このホテルニューグランド発祥の食べ物。
カナフルtvをご視聴くださっている神奈川県民は知っているだろう。

地元の駅の古い写真をネットで調べてはうっとりするというのを永遠繰り返していた時期もある。
何故こんなにも心惹かれるのだろう。
きっと幼い頃の記憶に残っている風景は、全てセピア色で輪郭もぼやけているから答え合わせをしている感覚なのかな。

この30年間で世界はびっくりするくらい変わった。
携帯電話が生まれて、しかもそれ一台で大体のことが出来る様になって、
さらにはリモートで会議できるまでになった。
科学の発展の早さに驚くばかりだ。

30年後はどうなっているかよく空想するのだが、全く違った世界になっているのだろう。
名だたる科学者がみんな、
「この30年で人類は終わる」だとか「30年後は今の仕事の9割がAIロボットに取って代わるだろう」と言っているから、
多分この「30年」が人類のキーワードなのだろう。

ユヴァル・ノア・ハラリ著の「ホモ・デウス」を読んだ後は、今後どう生きていくべきかを十分に考えさせられた。
この本は過去の考察から未来を推測するのだが、その考察がどれもスルスル腑に落ちていくから面白かった。

なんだか過去の話からいつの間にか未来の話になってしまったので今日はこの辺で。

ありがとうございました。