色々なご意見ありがとうございます。
今日は前々からリクエストがあった『戦国鍋tv』を振り返ってみようと思います。
と言っても私が参加したコーナーは、そこまで多くありませんが。

戦国鍋tvとは、2010年から2012年まで放送されていた、
なんとなく歴史を学べるバラエティ番組です。

最初に参加したのは「大阪ハイスクール」でした。
今年一月に上演した、二人芝居「ウェアハウス」での相方、小林且弥さんとの出会いもこの時でした。

コント寄りの喜劇ドラマで、ビーバップハイスクール風な世界観は演じていても楽しかった。
しかし歴史はなんとなーく学べるわけです。
大坂の陣を基にした作品で、私は豊臣秀頼を演じました。
リーゼントに短ランで、少しお馬鹿でヤンチャな子でしたね。

もう10年前なのか。
確かにあの頃の私は、バラエティ的なお芝居がうまくできずに、ずっと悩んでいた記憶がある。

勿論今でも、うまくできるなんて傲慢な考えは持ち合わせていませんが、
当時の私は、自分で作った笑いの設定なら迷わず演じれていたが、(自分で考えてるんだからそりゃそうだ)
台本から情報を読み取る力が甘かった気がする。
それ故、「どう面白く演じよう」などと考えてしまっていた。
おもしろく演じることを考えるのは大切だが、その前に役として本気で生きることが大前提ですからね。
一生懸命に生きていることが面白く伝わったほうが、喜劇としては良いですよね。

だからコバカツさん(小林且弥さん)は、本当に魅力的な方だなーと思っていた。
一言発するだけで場の空気が変わり、シビアからクスッとしてしまうお芝居まで素敵でした。
コバカツさんは徳川家康役。
なので相対するシーンが所々にあったのですが、いつもその魅力に羨望の目を向けていました。

裏話としては、
ある商店街での撮影が私のクランクインだったのですが、初日だし気合い入れていこうと張り切っていました。
早朝に現場入りした時はピンピンしていたのに、昼を越え、夕方あたりから熱が出てきて、撮影終わりの深夜には40度近い熱が出てしまった。
撮影場所の許可申請の関係で、その日のうちに撮り終えないといけないから、隙を見ては休み休み撮影した。
初日からスタッフさん、演者の皆さんに気を使わせてしまって、罪悪感に押しつぶされそうだった。
翌日の昼にはケロッとしていたので、きっと知恵熱的なものだったのかな。
「10年前の平野!もっと強く心を持て!!」

、、、ってきっと10年後も今の自分に言っているんだろうなぁ。

戦国鍋で私を知った方はきっと「利休七哲」なのではないだろうか。
『MUSIC TONIGHT』という、色々な歴史人物がユニットを組んで、歌ってパフォーマンスする音楽コーナー。

そこで私は、千利休の弟子によるバンドユニット「利休七哲」で、
ボーカル「細川忠興」をやらせてもらいました。

「たぶん利休七哲」という曲タイトルだったのですが、この歌が私の人生初レコーディングでした。
ブースに入って、ヘッドホンつけて、金魚すくいのポイみたいなのがあるマイクで、歌うことに超絶緊張した。

以前少し話しましたが、基本歌うことに苦手意識があったのだ。
歌うこと自体はずっと好きだが、プロとしてといいますか、お仕事で歌うのは気が引けたのです。
プロの歌手への多大なるリスペクト故、及び腰になっていました。

何度も何度もテイクを重ね、収録がようやく終わってブースから出るころには、
なぜか右半身だけ痺れてマヒ状態でした。
きっと緊張で、訳のわからない力の入れ方をしていたのだろう。

そんな私が、赤レンガ倉庫の野外ライブや、Zeppのライブツアーなどをさせていただいたのだ。ありがたい。
今考えてもモンスター番組だったなと思う。

1万人の野外ライブで、前座に氣志團さんですよ。ものすごい。。
ライブの時は、「ホトきんトリオ」、「徳川15代将軍」にも参加させていただきました。

もう一度見たい光景です。
今ならあの頃よりは純粋にライブを楽しめる気がする。

その他にも『謙信上杉の統べりたい話』では、初のちょんまげ姿に。

『QR』にゲストで出演させていただいたり、
『ヘアアーティスト毛利』での芝居が、今のコッテリ芝居の礎になっていたりと、
多くを与えていただいた番組です。

というわけで、戦国鍋振り返りでした。
ありがとうございました。