ようやく「ファイナル・ファンタジー7 リメイク」をクリアした。

久々に最新のゲームをしたけど、難しかった。
操作も終盤でなんとか慣れてきたくらいで、ゲーム勘が著しく低下しているのを感じた。

このゲームは一度クリアしても、やり込み要素として、そのままのレベルや装備で最初から再プレイすることが出来る。
しかもゲーム難度も「イージー」「ノーマル」「ハード」と選べ、ハードでしか手に入らないアイテムも多数存在する。

一度クリアしただけで何故そんなことが分かるかというと、常にネットに上がっている攻略を頼りにしていたからである。
RPGをプレイする上で、最初から攻略本や攻略サイトを当てにするのはひどく邪道だとは思うのだが、
最新ゲームを久々にプレイする、いわばリハビリ的な状態だったのだからそこは大目に見てほしい。

クリア後に出現する裏ボスもいるようで、どんなもんかとYouTubeに上がっているプレイ動画を見た。
そして思った。

「はてしねぇ、、、」と。

戦略を練って、装備も最高なものを使って、操作する技術も開発者かレベルで高いのに、1時間くらい戦っているではないか!
リハビリプレイでなんとかクリアした後に見る動画としては刺激が強すぎた。
「物語を楽しめたんだから、もうそれでいいじゃないか。元は取れた、十分だ」という弱気な考えがメキメキと音を立てながら育っている。
まあ自分の速度でゆっくり楽しみます。

ただ、以前に「私はゲーマーである」と発言したことに対しては、お詫びと訂正をせざるを得まい。
「申し訳なかった。私はゲーマーではなくゲームを嗜む人間である。」

やり込んだゲームも少なくないけど、もうその情熱が、技術の進歩と機能性の高さに追いつかない気がする。
本来器用な人間ではないという事を思い出させてくれた。

やり込んだと言えば、ここ数年の間に携帯アプリで「クロノトリガー」と「ドラクエ5」を再プレイした。
この2作は私の中で色褪せない青春だ。
最初にプレイしたのはまだ小学生だったな。
ドラクエ5に関しては、小学校の授業過程に組み込むべきとも思っている。
大切なものがぎゅうぎゅうに詰まってる。

何がいいって、まあ全部なんですけど、まず主人公が勇者じゃない。
幼少期から始まり、結婚し子供が生まれて、その子供らが勇者になるのがたまらない。

幼少期時代は戦士であるお父さんにくっついて冒険します。この父の名前が「パパス」というナイスネーミング。
プレイしたことがある人なら誰でも、一度は「ママス」、「ムスコス」、「ムスメス」と呼び合ったことあるんじゃありませんか?
え?私だけだったらどうしよう。(どうもしないが)

衝撃なのはそのパパスが敵に殺されちゃうところ、そしてその後、主人公は奴隷として働かされて青年期まで育つ。
こんなどん底を経由するゲームに出会ったことなかったから、のめり込みが激しかった。片足どころかつむじまでスッポリである。

そして何と言っても結婚システム。
幼馴染のビアンカかお姫様のフローラ、リメイク版から登場したフローラの姉であるデボラ。
この三人の中から結婚相手を自分で決断しなければならないのです。

幼少時代から知っているビアンカ一択でしょと思われるかもしれない。
もちろん今まで何回プレイしたところで情があるからビアンカを選んでしまうんですが、
このゲームのにくいところは、フローラとの間に出来る子供のほうが能力が高くなるというところ。
しかもお姫様なので結婚した後、お金や貴重なアイテムをゲットできるわけです。

愛じゃなくて物を選ぶのかと意見はあるでしょう。
でもフローラもとても素敵な女性なんです。

結婚を決める前夜、一人一人と個別に話すことが出来るんですけど、みんな素敵で自分なんかが選ぶ立場にないと、毎回心が締め付けられる。

それでも毎回ビアンカを選んでしまうのは、結婚しなかった場合のその後も関係してくる。
フローラを選ばなかったら、フローラは幼馴染のアンディと結婚する。
デボラの場合は、ずっと独身だが悠々自適な生活を楽しんでいる。
そしてビアンカ、彼女を選ばなかったとき、彼女は一生独身の上に、山奥の村で寂しくす過ごすのです。

これはきつい。ビアンカを選んでしまうでしょうよ。

しかしもう30を超えたおじさんだ、愛だ恋だで判断せず合理的に進められるはずだと、数年前再プレイした。
結婚前夜、人生で初めてフローラを選ぶぞと意気込んでいたのに、一人一人と話したら、信念がブレッブレ。
でもフローラを選ぶ前提で始めているのだからと自分を説得してフローラを選んだ。
でも泣いた。年甲斐もなく意味不明に泣いた。
宮下雄也に泣きながらフローラを選んだと連絡した。

今思えば相当気色悪い男だ。

お酒が入っていたことを言い訳にしておく。

フローラを初めて選んだ感想は、どんな人生も真摯に取り組めば、実りあるものになるんだなということ。
子が生まれ、家族で魔族と戦っていたら、フローラとの間には愛以上の絆が生まれたし、
ビアンカに会いに行く度、胸がチクリとはするけど平和な世の中にすると決意を固められた。




、、、、ここまで書いて見返してみると、なかなかイタイ大人だな。
我が人生のように語ってしまった。

私をここまで魅了したドラクエ5。
他にも、
夫婦揃って石化させられたり、それを成長した子供らが発見し石化を解いてもらったりと、壮絶な物語。

ゲームのキャッチコピーは
『愛がある、冒険がある、人生がある』

最高すぎる。
携帯でも出来るので是非。


最後までありがとうございました。