よくある質問の中で「無人島に一つだけ持っていくなら何?」ってありますよね。
そんな状況になることはまずないって内容が多いけど、折に触れ話題に上がりませんか?
どう答えるかで、その人の本質を推し量ろうとしているのだろうか。

「究極の二択」もそうですよね。
カレー味の○○か、○○味のカレーか。
これを聞いてどうするんだと思うけど、バカバカしすぎて逆に好きだ。
最初に考えた人、誰なんだろう。

こっくりさんとか、口裂け女とか噂の類も、誰に教わるでもなく全国に展開しているから不思議。

さて最初に挙げた質問。
無人島に持っていくなら皆さんはなんて答えますか?

昔はサバイバルナイフとか一軒家とか答えていたけど、ある小説を読んで以来こう答えています。
「知識」

何よりも知識が武器になると思わされた本、
貴志祐介先生の『クリムゾンの迷宮』。

一時期、貴志作品にハマって片っ端から読んでた。
『悪の教典』や『青の炎』はじめ、映画化、アニメ化されているものも多いので、ご存じの方も多いでしょう。

クリムゾンの迷宮は本当に一気読みです。
簡単にあらすじを話すと、
生き残りサバイバルデスマッチ的なサスペンスホラー。
藤木という主人公が目を覚ますと、そこは火星のような風景。
9人の男女が、最初は協力してゲームに協力しているが次第に、、、

本当ザックリですね、ごめんなさい。
このゲームを有利に進めるために、最初にアイテムを四つの中から選ぶんですが、それが、
「サバイバル用品」、「護身用の武器」、「食料品」、「情報」。
主人公は情報を選びます。

その情報を武器に色々を乗り越えていくのですが、もうハラハラ、ドキドキが止まらない。
映画を観ているようなスピード感。
グロイシーンもありますが、海外ドラマのように、「あと1話だけ」と言いつつ3話くらい見てしまう感覚に似てる。

海外ドラマあるあるでいうと、お酒を飲みながら見ていると大抵、後日続きを観たとき2話分くらい記憶がないから巻き戻して観るってのもありますよね。
え?私だけだったりして。

脱線しましたが、クリムゾンの迷宮はオチを楽しむというより、道中を楽しむ作品だと思う。
そして知識が大切という事を実感させてくれるのでおすすめです。
どんな困難も悩みも、情報と知恵と少しの勇気があれば乗り越えられると私は思うのです。


今この作品のことを書いていて気づきましたが、
去年演出した『BIRTHDAY』は、色々な映画を参考にしていたんですが、このクリムゾンの迷宮も無意識のうちに取り込んでいたんだなと。
しかもキャスト10人でしたが、最初のプロット時点では9人で考えていたし、めちゃめちゃ影響受けてるな。

自分の意見だと思っていたら、実は何かしらに影響を受けてたってことよくありますよね。

話が取り留めもなくなってきたので今日はこの辺で。

ありがとうございました。