リモート朗読劇『マトリョーシカの微笑』のマチソワ間を利用して、

今日は好きな漫画の話。

小説も好きだけど、漫画のほうが歴が長い。
会社員時代、週五で仕事終わりにネットカフェの3時間パックを利用していた時期もある。

好きな漫画は星の数ほどあるが、今日は作品というより好きな作家でもある『藤崎竜』先生の話。

小学生の時から今の今までずっと好きなんです。

フジリュー作品は全部面白い。

「封神演義」を描いた方。
橋本祥平ことヘイヘイ主演で、ミュージカル化もしているのでご存じの方も多いはず。

封神演義はもともと中国の小説で、「最遊記」「水滸伝」「三国志」とかと並ぶとされているお話。(諸説ありますが)
それを我らフジリュー先生が現代版にアレンジしたのです。

本家は恥ずかしながら読んだことないんですが、両方読んだことある方に「藤崎版のほうが全然面白いよ」と聞いた時、
なぜか私が小躍りするほど嬉しかった。

キャラクター一人一人が愛らしく、それぞれの想いの強さや繊細さをしっかりと描き、その人間たちの思惑を綺麗に織り交ぜながら、
最後は大胆に物語ごと伏線回収し、読み終わった後は、心地よいエモさが残る。

小説もそうですが、読んだ後にこそ、その作品の真価があると思う。
もう何周したか覚えてないくらい読み倒してる。一度も手放したことのない数少ない作品。

封神演義の他にも『ワークワーク』や『サクラテツ対話篇』も、フジリューワールド満載で面白いんですけど、
おすすめしたいのは『PSYCHO+』(サイコプラス)です。
遊び心満載なのに、急に胸を締め付けられたり、勇気をもらえたり、私のバイブルです。
2巻なんですぐ読めるし是非。

あとフジリューマニアは声をそろえて言う。
「藤崎竜は短編がすごい」と。
先生の発想力とユーモアが本当に好き。
すごい切り口なのにいつの間にか、違和感なく世界に入り込んで、登場人物たちと同じ気持ちになってる。
短編集の『WORLDS』と『DRAMATIC IRONY』を読めばわかる、ハマる。

どの作品も根底に「優しさ」みたいなのがあって、どの世界もあったかいんだなぁ。
ピュアな気持ちになれる。

この機会に是非読んでみてほしい。

そして19時から『マトリョーシカの微笑』2回目の配信。

おたのしみに。