昨夜は『おもいッきり木曜日!』五周年放送でした。ご視聴ありがとうございました。

五年か、、、こんなに続くなんて打ち合わせの時思ってもみなかったな。
ラジオが好きだからハガキを送ってもらう形式がいいという事と、昔みのもんたさんが司会をされていた、お昼の番組の生電話がしたいってことだけで始めた番組。
皆さんに支えられてここまで来れました。まだまだ行きたいので今後も宜しくお願いします。

本当、久々にたくさん笑ったなぁ。
人前に姿を出すのも久しぶりで、見てくれる方がいるってだけで、こんなにも幸せを感じるんだって実感しました。
ゲストで来てくれた宮下雄也、陣内将、それからスタッフさんと別れるとき、少し泣きそうになるほど寂しく思った。
またしばらく会えないのかと。

放送前は、この時期にやることへの緊張と不安がありましたが、とても私自身心が救われました。

スタッフともゲストとも、もちろん視聴してくれた皆さんとも話していて思ったのは

あぁ、心がこんなにも乾いていたんだ。

って。

この仕事が本当に好きなのだと再確認できた。
なので芸能に戻ってくる経緯を軽く、今日はお話ししたいと思います。

そもそも一体なぜ芸能から離れようと思ったか。
簡単な話、無知で世間知らずな自分が嫌だったから。
中学の時に劇団に入って、運よく一年くらいでお仕事をいただけるようになり、トントン拍子で「金八先生」という名作に出演することになった。
その後も二時間ドラマや映画、ドラマにもちょくちょく参加させてもらえた。

そこでご一緒したベテランの大先輩俳優を見ていて思いました。
自分ってペラペラだなーって。
ご活躍の先輩方は皆、知識や経験値が高く、豊かで深い佇まいやオーラを持っていた。

役者として大成功してるわけでもなく、かといって撮影中は学業も疎かになりがちで、自分が宙ぶらりんな人生を歩んでいる気がして。
このままでいいのだろうかと不安がめきめきと育っていきました。

そんな時期に「天国に一番近い男」というTOKIOの松岡さん主演の学園ドラマに出演していた。
ここでのスタッフさんや演者さんとの出会いが、今後を変えてくれたんです。
みなさんこんな「ひよっこ俳優の今後」というどうでもいい悩み相談に、たくさん真摯に乗ってくれました。

色々な意見を聞き自分で出した答えが、一度芸能から離れて、おもいっきり学生生活を満喫し、大学には進学せず働いてみようと。
バイトもしてみたかったし、なるべく多くの業種を経験してみたかった。
お金の流れ、というか社会の流れ、みたいなのを肌で感じてみたかったし、
物心ついてから迷うことなく芸能志望だった自分に、他の可能性がないか挑戦したかった。

販売や営業、事務仕事もして思ったこと。
どの仕事も本気なら全部楽しい!という事。

多種多様な悩みや不満はあれど、それと同等の達成感や喜びもあった。
同僚との信じられない面白話も結構ある。この話は別の機会に。

とにかく順調に働いていたわけです。
しかし今思えば自分の気持ちに見て見ぬふりをしていただけなのかなと。

電気屋さんで働いてるとき、テレビコーナーで出演したドラマの再放送が流れ、何十台ものスクリーンに自分が登場した時の気持ち。
あれはなんて表現すればいいんだろう。気恥ずかしさ?誇らしさ?未練?
たぶんそういういくつもの感情が見事にブレンドされた感情。
その感情が何を示しているのか深く考えず、また直視することも出来ないまま、いたたまれなくなり早々にその場からバックヤードに逃げ込んでいた。

同じような感情は、同期の俳優たちが活躍していくたびに疼いた。
嫉妬とも違う、これまた絶妙なブレンド感情。決して後ろ向きの気持ちではないのです。

同年代の友たちが、自分と向き合いながら就職活動しているのを横目に、今一度自分自身としっかりと向き合う必要があると思った。
ちなみにこの頃、謎の皮膚病を患ってまして、もともとアトピー持ちではあるけどその薬じゃ一向に良くならない。
両手が指紋がなくなるほどただれて、腐った果実のようにぶよぶよする現象。
かかりつけ医の先生曰く、ストレスが原因かもとのことでした。
人前で手を出すのが嫌になり、それもまたストレスになっていたのかなぁ。

働いてるときも芝居のメソッド本をちょいちょい読んでいたし、ワークショップ的なものにもごく稀に参加していた。
感情では紐解けなくても、やはり心は戻りたがっているんだろうなぁと思い、
「また一からスクールに入って勉強しなおそう」というのが大方の流れです。

ほんと人体の不思議で、スクールに入って一か月もしないうちに、1年以上悩まされていた両手のぶよぶよがきれいさっぱり治りました。
それを見てより一層、「芸能で生きていくんだ」と決意を固めました。決意を超えて信念に昇華したのかな。

それなのに今、何もできずにいるのがもどかしい。
でも昨日の番組でも言いましたが、我慢の時期。我慢するという仕事だと思ってプラスにとらえよう。
ピンチの時ほどチャンスが浮き彫りになる。

外に出て危険と隣り合わせで働かなきゃいけない皆さんも、在宅勤務、もしくは在宅待機の皆さんも、
自分の出来る精一杯を重ねて、みんなで乗り越えましょう。


なんだか今日はえらく固い文章になってしまったな。

読みずらかったでしょうに最後までありがとうございました。