敢えて書かずに胸に秘めておけば良いとも思いますが、
与えてくださったものが大きかったのでここに記します。
最近様々なお別れがありました。
あまりに早いお別れ・・・。
最後にお会いしたのはもう数年前だったかと思います。
唯一無二の空気を纏い、
あの声でなければ、あの芝居でなければ、あの人でなければと、
誰もが憧れる”役者“でした。
藤原啓治さん。
ありがとうございました。
そのあまりの衝撃に、コロナウイルスへの脅威だけでなく、
私たちのDNAにどれ程あの方の存在が刻みこまれていたかを実感しました。
お会いしたのは一度だけでしたが、
雑誌の対談で「自分がこうだと思ったことを貫けばいい」と背中を押してくださいました。
ちょうどその日被ってらしたキャップをいただいたのですが、
今は見える場所に飾って、私たちの心に刻まれたその存在と影響を噛み締めています。
志村けんさん。
ありがとうございました。
卒業パーティーをしたのは10月。
それからも近況などを皆さんに教えていただきながらお元気そうで良かった・・・と思っていたのですが・・・。
きっと最期に私たちに元気な姿を見せてくださったのですね。
いつも誰よりも早くスタジオに来てらして、
まだ番組に入りたての頃はジャムおじさんより早くスタジオに入るのを目標にしていた時期もありました。
スタジオの守り神と言われたり、みんなで師匠と呼ばせてもらっていたり、
本当に暖かく見守るお父さんのよう。
アンパンマンに出てくるキャラクターは、みんな血の繋がりがありません。
しかしそこには愛や友情、信頼に溢れています。
それこそがやなせ先生の目指す”血の繋がらない家族“でした。
まさに私たちはファミリーで、次の代へ新たな声の命が繋がっていきました。
勿論悲しみは尽きませんが、
毎回アンパンマンを元気に送り出してくれるジャムおじさんのように暖かな気持ちで、
増岡弘さん
ありがとうございました。
ちび太も頑張ったね。
中川翔子ちゃん家の自慢の猫。
長寿で表彰されて、19歳まで生きた。
たくさんお尻ぽんぽんさせてくれてありがとう。
最近身近でもそうでないところでも、
亡くなった方がニュースで数字としてしか捉えられていないような気がして怖さを覚えます。
自分が関わった方だけでなく、その命ひとつひとつにたくさんの人生があり、
たくさんの繋がりがあることをもう一度考え直し、
特に、新型コロナウイルスにより世界的に価値観が揺らいでいる今こそ、
小さなことから意識を変えていけるチャンスなのではないでしょうか。
今年は父の七回忌。
現段階で七回忌の法要ができるかはわかりませんが、あの時の想いを改めて確認する為にも、
自分がどう生きてきたか、
これからどう生きていくかを、
ゆっくり自分と向き合って考える時間に当てたいと思います。