無事全公演終わりました。
3年前にいただいた、世界初演の主演というチャンス。
悔しい想いをたくさんして、
自分のなかの課題をどう乗り越えるか、この3年で取り組んできました。
関わらせていただいたたくさんの作品。
いただいた役。
全て繋がっていたと思います。
何ひとつ欠けてもベスはできなかったと。
留学先のNYで経験し得たもの。
一から音楽を学び直し、歌い方を大きく変え、技術を身につけながらも、
大切なのは私自身が持って生まれたもの。
自分の在り方。
"己を知る"というのはベスのテーマのひとつでもあることだと後に気付きました。
そしていつも私は決断してきた。
自分の意志で。
それを思い出させてもらい、立ち向かう勇気をもらいました。
イギリスに行ってみて初めて知ったこと。
ベスにまつわる様々な土地を廻るなかで、
この国にしかない空気、歴史を身に纏い、
衣装やセットと共にそれらを引き連れて板の上に立たなくてはと感じました。
出番直前まで、旅した場所を走馬灯のように思い出すんです。
その中心に自分がいるような。
不思議なご縁に恵まれたイギリスの旅でしたが、今ではその不思議の理由が分かる気がします。
全てがこの時の為にあり、物凄いエネルギーが私のなかを駆け巡った数ヶ月でした。
3年間で経験させていただいたことと、
この作品を通して出逢うことのできた全ての方に感謝します。
私の千穐楽が初演から数えて100回目のベスだった奇跡にも感謝。
願わくばその先の未来……101回目を踏み出せる夢を抱きながら、
これからもたくさんの役に挑んでいきたいと思います。
私を変えてくれた作品。
たくさんの愛を感じられた作品。
共に歩み、苦しみ、慈しみ、傷付き、愛し、
成長させてくれた、
もうひとりの私……レディ・ベス。
ありがとう。
あなたを背負って生きていきます。
そして3年前の公演中に亡くなった父へ。
"父が誇れる王女"にはなれたでしょうか……。
いつも見守ってくれてありがとう。
劇場にお越しいただいた皆様、
本当にありがとうございました‼︎
DVDを心待ちにしてくださっている皆様、
来年の5月まで待っていてくださいね!